タワーマンションすれすれに轟音で着陸する飛行機 羽田新ルート試験飛行開始に驚きと怒りの声

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   2月2日(2020年)午後、旅客機が都心低空を飛行して羽田空港へ着陸する新ルートの試験飛行が始まった。管制手順を確認するとともに、18カ所で最大騒音レベルの測定を行う。

   試験飛行は3月11日まで7回程度行われ、3月29日から正式に運用が開始される。

飛行機オタクは大喜びだが、住民は大迷惑

   羽田新ルートは、東京五輪・パラリンピックに向けた国際便増便が目的。15時から19時の間、最大で1時間44便の航空機が都心上空を通過することで、年間の国際線発着回数は約6万回から9万9千回へと増加する。

   上空に突然現れた航空機に都内は騒然。大井町での高さは地上から330メートルと、まさに高層ビルやタワーマンションをかすめるように着陸していくのだが、SNSには「すごい迫力、ワクワクする」「飛行機好きの私としては嬉しい光景」と歓迎の声が出る一方で、「ひどい音。この近さはただ怖い」「半端ない轟音の連続」「窓を閉めていてもうるさい」と怒りの声も。

   新ルートで着陸する飛行機に乗っていた乗客は「江戸川や荒川など全部見えてすごい。六本木ヒルズや住居棟のレジデンスなどが近い。すごく低いと感じていました」。

   新ルートに反対する「みなとの空を守る会」共同代表の増間碌郎(ろくろう)さんは「威圧感がありますよね。これがずっと日常になると思うと恐ろしい」と語る。

   石原良純(気象予報士、タレント)「大迫力ですね。今までしなかった音がすることについてはいろんな思いがあると思う」

   山口真由(ニューヨーク州弁護士、元財務官僚)「港区は高層マンションが多いが、上の階と下の階では騒音は違うのかな」

   玉川徹(テレビ朝日解説委員)「2分に1回以上ですよね。大阪で着陸ルート近くのマンションを取材したら、『うるさいに決まっているだろ』と言われた。大阪は生まれた時から飛んでいるが、羽田新ルート下の人たちは静かなつもりで住んでいた。マンションは上ほどうるさい。不動産の価格に影響が出るとしたらこれから。米軍の横田空域があるからこんなことになっている。横田空域は日本にとって必要なのか」

文・みっちゃん

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