インド洋で「ダイポールモード現象」海水温の西高東低で高温と乾燥
去年、オーストラリアの平均降水量は平年を40%下回り、平均気温は観測史上最高だった。ドメニー・ハウズ教授は「地球温暖化による気候変動が、乾燥や高温、強風、落雷をもたらし、森林火災の可能性を高めている」と指摘する。
インド洋の海水温が7月から12月にかけて西高東低の状態になった。「ダイポールモード現象」とよばれ、オーストラリアは高温と乾燥に襲われる。海洋研究開発機構の土井威志さんは、「去年はこれが観測史上最大級で、異例の長期間にわたった」という。
東京大先端技術研究センターの中村尚教授は、「40年か50年前なら、ダイポールモード現象が過去最大級のとまではいかなかったでしょう。地球温暖化の影響です」
*NHKクローズアップ現代+(2020年1月30日放送「"地中が燃える"豪森林火災の脅威~異常気象のリスク~」)
文
あっちゃん