安倍内閣は28日(2020年1月)に、新型コロナウイルスによる肺炎を感染症法に基づく「指定感染症」に指定した。これで強制力を持って検査、隔離ができようになるのだが、10日間の手続き期間が必要で、2月7日からだという。国会でも問題になって、さすがに「繰り上げで」となるらしいが、すでに日本国内でヒト・ヒト感染が起きているのに、鈍感としかいいようがない。
白鴎大の岡田晴恵教授は「新型感染症に指定すれば強制はできます。SARS並みに厳しく対応しても、国民から文句は出ないでしょう」と断言した。アメリカはチャーターした貨物機に特別の座席を設け、武漢からカリフォルニアの米軍基地に直行して、全員を隔離した。オーストラリアはもっと極端で、インド洋の孤島に隔離した。
岡田教授「アメリカ人に聞いてみたら、こういう措置はあらかじめ決まっていて、事前の準備があるのだということです。こういうことは、やりすぎても足りなくても文句を言われますが、やりすぎの方が絶対にいい」
地方空港では中国から帰国して熱があっても検査せず
司会の羽鳥慎一がこんな例があったと報告した。広州の日本人が、会社から帰国命令を受けて福岡についた。風邪の症状と下痢があったので、中国からだと申告したが、空港の診療所で普通に待って診療を受け、ウイルス検査もしなかったという。「こんなことでいいのでしょうか」と羽鳥は言う。
実は診断の基準があって、発熱、咳などの他に「武漢滞在」「武漢の人と接触」という要件がないと、検査はしないのだという。春節の期間中に中国各地から日本へ、1600便が旅行者を運んできた。この基準に照らせば、「武漢」以外はフリーパス。「武漢」でも発熱がなければOKということだ。
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「飛行機止めろといってるのに」。ウクライナ、エジプト、フランス、カナダは中国への乗り入れをストップしている。
岡田教授「もう拡散しちゃっているから、止められません。ウイルスは低温と乾燥が好きだから気をつけて」