今年からオリックス・バッファローズでプレイする、メジャー通算282本塁打の大リーガー、アダム・ジョーンズが26日(2020年1月)に来日し、関西空港に多くのファンが集まり、もみくちゃになった。ジョーンズは出迎えたファンの前で立ち止まり、サインに快く応じた。しかし、その2時間後、ネットでジョーンズのサインが売りに出されたのだ。価格は1万円。ネットには「ジョーンズ選手に申し訳ない」「気持ちを踏みにじる行為」と非難が殺到した。
ドラフト1位で千葉ロッテ・マリーンズに入団した佐々木朗希投手にも、似たようなサイン転売騒ぎがあった。練習後に行われたサイン会で、佐々木は40分で200人のファンに対応したが、その10分後にはネットオークションサイトに佐々木のサインボールが出品されていた。価格は3万3333円からと高額で、球団広報は「大事にしてくださる方にもらってほしかった」と落胆した。
転売目的で待ち伏せ!コメンテーター中嶋健人のは15万円
サイン転売は芸能界にもある。転売されたことがあるお笑いコンビ「髭男爵」の山田ルイ53世は、「ショックでしたよ。こちらも立ち止まって書くわけですよ。走ってきてサインくださいと言うけど、カバンの中に色紙がぎっしり入っている。そういう人が、品川駅や名古屋駅、新大阪駅で待ち伏せしている」と話す。
キャスターの立川志らくもサインを求められるという。「求められたらサインします。大阪では多いですね。そもそも、駅で色紙を持ているのは不自然でしょ。転売されているんだと思いますね」
山田ルイ53世は「お名前入れますかと聞くと、名前はいいです、日付もいいですというんです。でも、むげに断れば、今度は悪口を書かれてしまう」と困り果てる。
フリマサイトには、矢沢永吉のサインが5万3000円、プロゴルファー渋野日向子のサインが5万9000円で売りに出されている。ポール・マッカートニーのサインは8万9000円で取り引きされたという。字だけでないサインは高く、漫画家の鳥山明の絵入りサインは40万円、コメンテーターの画家・中島健人の絵入りサインも14万9800円で売られていた。
中島「ファンの方は大事にしてくれますが、こういう人は、いわゆる"転売ヤー"なんですよ」
弁護士の山岸久朗は「転売すると分かっていたら、サインしない」と話したが、志らくは「雪の中で3時間待ってくれた人にサインしたことがありますが、それも売られていた。でも、ザマーミロですね、2000円だもの」