「『4時禁』とは、よき文化なのか、ブラック校則なのか」
司会の国山ハセンが問い掛ける。「4時禁」とは、岐阜県内の中学校で午前中に授業が終わり、早く帰宅しても午後4時までは外出禁止という決まりだ。岐阜県内の公立中学校174校のうち少なくとも80校で実施されているという。先生たちはパトロールし、違反した生徒は反省文を書かされたりする。
40年前から行われているというが、理由について教育委員会の多くは「事件、事故に巻き込まれる可能性があり、生徒の安心安全のため」と話す。
おかしいと思った塾の講師が中学生にアンケートしたところ、8割が「反対」だった。このため、インターネット上で4時禁反対を求める署名活を行っている。
保護者の方が必要性を感じている人が多い
キャスターの立川志らく「率直にいって、『4時禁』なんて、必要なんですか。私としては疑問ですが」
教育評論家の後藤武士氏は「意外かもしれませんが、最近は保護者の方が必要性を感じているところが多いんです。核家族が進み、家に祖父母がいなくなり、面倒見てくれる人がいない、できる限り学校の管理を続けてほしいというニーズがあるんですね」
玉置妙憂(僧侶・看護師)「4時過ぎにOKになれば、薄暗くなってから外に出ることになりますね」
「4時禁」を廃止した学校もある。愛知県岡崎市立矢作北中学校では、去年(2019年)4月の全校集会で「4時禁」をなくしてほしいという生徒の提案で職員会議やクラス集会を重ね、8か月後の12月の生徒総会で「賛成」9割で廃止された。生徒たちは「塾に行けるようになり、効率よく勉強できる」「時間の使い方を自分で考えるようになった」と喜び、校長も「自分で判断し、自分で決める大切さを知ってほしい」と話している。
後藤氏「天晴れな校長先生だと思いますね」
鴻上尚史(作家・演出家)「当たり前なことなのに、これだけ褒められているところが今の教育界の問題ですね」