電車内でのベビーカー問題とは別に、もうひとつ赤ちゃん連れの母親を悩ませる問題がある。それは「他人が勝手に私の赤ちゃんに触る問題」だ。
街頭で現役ママの親世代に当たる65歳以上の100人にアンケートを取ると、7割が「触ったことがある」と回答。一方、現役ママ世代の8割は「赤ちゃんを触られたくない」と答えている。
ユアクリニック秋葉原の杉原桂院長は「母親から受け取った免疫が入れ替わるのが生後6~9カ月。この期間は免疫力も弱まっているので注意は必要」と解説。はしか、風疹、おたふく風邪、インフルなどの可能性はあるが、よほどのことがなければ感染はしないので過敏になりすぎないようにという。
専門医「めったに感染しないので過敏になりすぎないように」
これには、公認会計士・税理士の森井じゅんが「ホルモンバランスが崩れているからかもしれないですけど、自分の赤ちゃんを触られるのも抱っこされるもの嫌ですね。子供を取られちゃう感じになります。ある程度、本能的なものだと思う」とコメント。司会の立川志らくは「赤ちゃんが小さいときは遠慮するけど、2~3歳ならいいのではないか」と発言。ついつい赤ちゃんを見ると触ってしまうという社会起業家の安部敏樹は「反省します」とコメントした。
衛生面の心配がある一方、こんな意見もある。京都大学の明和政子教授は「乳児が大人に触れることで学習能力の促進になる」と言い、「衛生的によくない発展途上国では多くの人が子育てに携わり、触れ合っているが問題は起きていない」と述べている。
これには、志らくも「どっちが正しいの?」と言いつつ、「常識の範囲でやれということでしょう」と言うしかない。
若林有子アナが「現役ママは外部から子を守ろうという本能が、親世代は過去の子育ての思い出を重ねるという、どちらも本能的な行動と、明和教授は言っている」と説明した。
お笑い芸人・髭男爵の山田ルイ53世は「周りの人が赤ちゃんをあやしている風景が美しいから、現役ママとしても断りにくい面もあるのだろう」と話していた。
MCの国山ハセンは「触るときは同意を得てからにしましょう」と当たり前すぎるコメントでまとめた。