中国の衛生当局はけさ23日(2019年1月)、「新型肺炎の感染者数が531人に達し、17人が死亡した」と発表した。おとといの「219人、4人」、きのうの「326人、6人」から増え続けている。
司会の加藤浩次「中国の発表はどこまで本当なのか、疑ってしまいます」
坂口孝則(経営コンサルタント)「中国で病院は1日がかりなので、なかなか行かないといいます。実際の数字は(感染者は)ものすごく多くいる」
モーリー・ロバートソン(ジャーナリスト)「中国は病院のキャパシティーが小さく、公的医療がうまくいっていないんですよ。公表すると、インフラがいかに不備なのかを認めざるを得ないので、政治的配慮が働き、情報を小出し、隠ぺいする体質があります」
「武漢」戒厳!バス・地下鉄停止、空港・駅閉鎖、市民は防毒マスク
武漢市当局はバス、地下鉄、フェリーの運航を停止し、空港と駅を一部閉鎖した。武漢市の病院では感染者病棟の看護師は顔を完全に覆い、やり取りは無線で行っていた。武漢市からのSNSには、いかめしい防毒マスクをつけた人物や、顔を目元までマスクで覆った男性、何重にもマスクをつけた女性の映像が投稿されている。
怖いのは、とくに強い感染力を持つ「スーパー・スプレッダー」出現の可能性だ。白鴎大学の岡田春恵教授によると、1人で10人以上を感染させてしまい、爆発的な感染拡大を引き起こす恐れがあるという。
下川美奈(日本テレビ解説委員)「新型肺炎はまだわからないことも多いですよね。恐れすぎずに注意深く見ていかないといけません」
WHO(世界保健機関)は国際的な非常事態にあたるかを議論したが、結論を23日以降に先送りした。