中国の衛生当局はきのう21日(2020年1月)、新型肺炎の国内感染者は308人、死者6人と発表した。人から人への感染も専門家チームが確認したという。タイ、日本、韓国、台湾、フィリピンでも感染者が見つかり、アメリカでは武漢市への旅行から帰ったシアトルの30代男性の感染が確認された。
キャスターの伊藤利尋「アメリカの感染者は、アジア以外では初めてです。世界に広がりつつあります」
SARS流行の時とけた違いの観光客
中国はあさって24日(2020年1月)から旧正月の春節で、延べ30億人が移動するといわれる。海外旅行先の人気トップは日本で、72万人がやって来ると見られる。きのう21日、ひと足早く来日した中国人観光客に銀座で聞くと、「流行は知らなかった。日本で知った」と話す。
司会の小倉智昭「2002年から3年にかけて流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)に比べると、危機的でないとの話もあるけど、楽観しすぎではないかなあ。20年前に中国の人はどれだけ旅行していたか。今の方が圧倒的に多い。この春節は気をつけないといけないですよ」
伊藤「SARSのとき、中国当局は感染者数を実際より少なくWHO(世界保健機関)に報告していました。同じことが起きる懸念はあります。突然変異の可能性も考えないといけません」
デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)「春節では700万人が一気に海外に出るというから予断を許しません」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト