中国で感染が広がっているコロナウィルスによる新型肺炎は、きょう22日(2020年1月)朝にはアメリカでも男性1人の感染が発表された。WHO(世界保健機関)はきのう21日、SNSで「持続的なヒトからヒトへの感染があるとみられる」という見解を示した。日本の外務省は中国への渡航について注意を呼びかける「感染症危険情報レベル1」を出した。
中国国内は情報統制「ネットにも新型肺炎のニュースない」
中国当局は中国全土の感染者を320人と発表しているが、イギリスの調査チームは約1500人以上にのぼるとの見解を示している。きのう21日に「スッキリ」が羽田空港で取材したところ、中国の広州や北京からの出張帰りの日本人男性は「日本とは全然違います。うちの従業員にも(新型肺炎が流行っていることを)知らない人もいました。みんなインターネットのニュースを見ていますが、(新型肺炎のニュースが)配信されてこないらしい」「情報統制ですかね。ちょっと恐ろしいなと思いました」などと話していた。
海鮮市場の「タケネズミ」「アナグマ」が媒介
武漢市で調査を行った中国・専門家チームの鍾南山氏は、「(媒介している)可能性が高いのはタケネズミ、アナグマなどです」と話している。タケネズミは中国で食用とされているネズミの一種だ。武漢市の海鮮市場では、生きたタケネズミが約1360円、タケネズミの肉は約1200円で売られていた。
宮崎哲弥(評論家)「(2003年のSARS流行の際に)中国は情報統制をして失敗した例が過去にありますからね。そこから学ばなかったのかと思いますね」
松田丈志(競泳元日本代表)「正しい情報が外に出ずに初動が遅れると対策はどんどん遅れてしまいます」