〈10の秘密/第2話〉(フジテレビ系) 誰にだって秘密がある。娘にも、元妻にも、そして俺にだって。娘の誘拐をきっかけに次々に暴かれる周囲の人間の秘密

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   「娘を預かった。3日以内に娘の母親を探せ」――建築確認会社の検査員・白河圭太(向井理)の携帯に、男の声でこんな脅迫電話がかかった。白河は娘・瞳(山田杏奈)の母親で別れた元妻・仙台由貴子(仲間由紀恵)に連絡を取ろうとしたが、携帯電話は解約され、パートナー弁護士として働いていたサクセス国際総合法律事務所も1週間前に突然退職していた。

   仙台はSNSで、タワーマンション最上階に住み、高級外車を乗り回すセレブぶりを公開していたが、白河が訪ねると、銀行やクレジットカードなど金融機関からの請求書や督促状が多数見つかった。白河が2日間かけて仙台の行方を追って分かったのは、仙台が多額の借金に追われており、セレブ生活がニセモノだということだけだった。

   タイムリミットの3日目になり、途方に暮れる白河の携帯に仙台本人から電話がかかってきた。仙台は瞳をさらった犯人に心当たりがあり、自分が瞳を取り戻しに行くという。見ると、すぐ近くの歩道橋の上に仙台がいた。

白河と仙台が夫婦だった時、家が全焼した...

   と、そこに仙台が顧問弁護士を務めていた帝東建設の経営戦略室長・宇都宮竜二(渡部篤郎)が現れ、仙台は捕まってしまう。仙台は、マンション建設現場から飛び降り自殺した帝東建設の社員に関して重大な秘密を握っており、宇都宮は帝東建設社長・長沼豊(佐野史郎)の命を受けて仙台を追っていたのだ。しかし、白河が宇都宮を突き飛ばし、仙台は姿をくらます。

   白河の幼馴染で瞳とも親しい保育士・石川菜七子(仲里依紗)の協力で、瞳が誘拐された当日、六本木にあるジャズバーのピアニスト・伊達翼(松村北斗)と会う約束をしていたことが分かった。瞳は白河に内緒で部活も塾もやめ、伊達と頻繁に会っていた。白河がようやく伊達の居場所を突き止めて声をかけると、伊達は猛ダッシュで逃げてしまった。

   万事休した白河に、仙台は電話で瞳が監禁されていると思われるビルを伝え、「瞳を救えるのはあなたしかいない」と説得する。白河は石川と2人でそのビルに忍び込んだのだが......。

   善人に見える登場人物もそれぞれに他人に言えない秘密を抱えており、ドラマでは毎回次々と誰かの秘密が暴かれていく。白河と仙台がまだ結婚していた10年前、住宅が全焼する火災があり、2人は幼い瞳のためにその秘密を「墓場まで持って行く」と誓い合った。仙台はその火災をネタに何者かに脅迫されており、その秘密もまた今回の誘拐事件に関係していた。

   それら10の秘密が全て白日の下にさらされたとき、想像を絶する衝撃のラストが待っている。

   お気づきかもしれないが、主要な登場人物の苗字に東北地方の地名、名前に競馬の騎手名が付けられている。これは、脚本を担当した後藤法子が福島県出身で大の競馬ファンであることによる。(2020年1月21日よる9時放送)

寒山

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