栃木の温泉旅館7軒で連続ドタキャン被害、計200万円 番組スタッフが「犯人」宅を直撃すると

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   この正月(2020年1月)、栃木県の那須塩原温泉郷の旅館で、高い部屋を大口予約をしておきながら、当日現れない被害が相次いでいる。同じ男性名、住所、電話番号で予約されていて、無断キャンセルというよりは、悪質ないたずらか業務の妨害を狙ったものと見られる。

一番高い露天ぶろ付き部屋で、一人3万6000円を10人分

   創業130年の「湯守 田中屋」に予約が入ったのは去年(2019年)8月だった。今年の1月2日に10人で泊りたいという。田中祐治専務は「ご用意したのは一番グレードの高い露天ぶろ付きのお部屋でした。お一人様3万6000円で36万円の損失になります。お料理も下げて・・・。本当に許せないという気持ち」と話す。 別のホテルでも、去年11月に1月3日に10人で泊りたいという予約を受けた。12月に確認の電話を入れたが、連絡はとれなかった。それでも、当日来るかもしれないので、宿側は予約を受けたままにせざるを得ない。このホテルは一人2万6550円の10人分の損害となった。わかっているだけで、この正月に那須塩原温泉郷の7軒、計200万円の被害を受けた。

   「グッとラック」のスタッフが、予約の時に伝えていた電話にかけてみたが、「使われていません」というアナウンスが流れる。次に住所を訪ねると、ちょうど男性が帰宅してきた。さっそく、「○○さん(予約時の名前)ですか」と聞くと、違うが以前ここで一緒に住んでいた人だという。去年11月に突然いなくなって、荷物はそのままだが、電話番号は変えたみたいだと話す。

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   宿側は民事裁判を検討している。弁護士の高橋知典は「民事は食材費、人件費など準備にかかった金額を請求できる可能性があります。刑事は偽計業務妨害罪で3年以下の懲役か罰金5万円以下」

   無断キャンセルの男を割り出さないことには、それもできない。

カズキ

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