東京MXテレビが昨年(2019年)放送した、ホストがゲームで戦い優勝者に高級車が贈られるというバラエティー番組で、収録から1年が経過しても優勝賞品が渡されていないトラブルが起こっている。番組は2019年1月から3月に放送された「欲望の塊」。新宿・歌舞伎町で働くホスト16人が、12週にわたって椅子取りゲームやババ抜きなど様々なゲームにチャレンジ。優勝者にはランボルギーニ社製の超高級スーパーカーが渡される企画だった。
番組MCの極楽とんぼ・山本圭壱へのギャラも未払い
ホストたちは、150万円の参加費を支払って番組に出演した。2018年11月頃、番組スタッフはチラシを持って店を回り「地上波ですよ。いろんな芸能人出ますよ」とホストたちに出演を依頼。「出演費は高いがお店の宣伝もできる。皆さんがよく見るテレビなので信用した」というホストたち。優勝した一陸斗(はじめ・りくと)さんも参加を決め、お金を支払った。
番組の最終回に用意されるはずだった約2000万円相当のランボルギーニ。しかし「間に合わなかった」と言い訳をされ、収録はランボルギーニの写真を持って行われた。その後、陸斗さんは番組スタッフとLINEでやりとりを続けた。ランボルギーニを換金した上で受け取りたいという陸斗さんに対し、スタッフは「お盆休暇などで買い手探しが進んでいない」などと言い訳を繰り返し、昨年11月にようやく制作会社社長と話すことができたが、その後は連絡が取れなくなった。
この番組では、MCを務めた山本圭壱さん(極楽とんぼ)の出演料も未払いとなっており、吉本興業は制作会社に督促状を送っている。
番組は制作会社がMXテレビから30分の放送枠を買い取って制作されていた。スッキリの取材に対し、MXテレビは「事態は把握しているが、事実を調査、確認している」とコメントしている。
司会の加藤浩次「詐欺に近い感じがする」
阿部祐二リポーター「スタッフの方にもギャラが入っていない」
須藤理彩(女優)「私たちの仕事って信頼で成り立っているものがほとんどで、オンエアが終わってからギャラの支払いが発生するじゃないですか。そこを裏切っちゃいけない。最初からランボルギーニが無い中で進んでいった話ではないかと思える」
菊地幸夫弁護士によると、MXテレビの名前を使ってお金を集め、MXが黙認していたなら責任を問われる可能性もあるという。
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「免許を持っているのは東京MXテレビ。免許持っているところが責任持たなければ」
文・みっちゃん