陸上長距離種目で好記録が続出して注目されている厚底シューズの使用が、禁止される可能性が出てきた。ナイキの「ヴェイパーフライ」で、アマチュアランナーの間でも愛用者が急増している。今年の箱根駅伝では出場選手の8割が履いていた。
イギリスのメディアは、この厚底シューズの使用を世界陸連が禁止する見通しだと報じている。専門家の調査結果が今月末(2020年1月)にまとまり、使用の是非についての結論が出されるという。
「次の一歩が無意識にピョ~ンと出る感じ」
ヴェイパーフライは厚い靴底にカーボンのプレートが埋め込まれ、クッション性と反発力が高められている。片方の重さは約190グラムと超軽量だ。このシューズを履いて皇居周辺をジョギング中の58歳の男性に聞いてみると、「フルマラソンの自己ベストを、5年ぶりに更新しました。これにはかなり自分でも驚きました」と話した。
走るのは苦手という森本さやかアナが、このシューズを履いて実際に皇居の周りを走ってみた。「かかとが地面に着いた瞬間、次の一歩を前に出そうとしなくてもピョ~ンと出る感じです。かかとにバネが入っているのではないかという感覚。自然と前傾姿勢になり、楽に走れるなという感じです」と目を丸くする。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト