SNSで主婦が夫の悪口を書き込む「旦那デスノート」の内容がすさまじい。インスタグラムを覗くと、「#旦那の愚痴」「#旦那へのイライラ」「#旦那死ね」など、ハッシュタグをつけた夫への悪口が並んでいる。
脱ぎっぱなしの靴や服の写真に「どんな脱ぎ方してんねん」、家事を手伝わない夫に「ご飯作ってくれるの、当たり前と思うなよ」、かせぎの少ない夫に「金がないは聞き飽きた」「金が尽きたらサヨウナラ」などさまざま。「通勤中に事故って死なねーかな」というのもある。これらは、夫に見られないように、匿名の「裏アカウント(裏アカ)」を作って書き込まれている。
3カ月ほど前から裏アカウントで、「やっと平日。せいせいする」などの愚痴を投稿している30代の主婦は、「夫が家事をやってくれるのはありがたいけど、気持ちがよくない。たとえば、子供のおむつを取り替えてくれて、"お前の仕事だろ、クソが"と言ったり。できれば、直接口に出したくはないことだけど、友達に言うと冗談ではなく捉えられてしまいそう。だから、あえて裏アカで、割り切ってやっています」と話す。今では、夫がイラつくことをするたびに、「またいいネタができた」と思うようになったと言い、「裏アカで夫の悪口を書くことは心の安定剤。心の平和を保つために必要なこと」となっているという。
心の安定を保つためのアンガーマネジメント
司会の国山ハセン「この女性は、離婚するほどではないんですね」
キャスターの立川志らく「古典落語に『堪忍袋』っていうのがあって、袋の中に言いたいことを全部吐き出して仲を保つという噺なんです。裏アカはそれと同じですね」
モデル・タレントのアンミカは「最初は、直接旦那と向き合えばいいと思ったけど、話を聞いていると、『ありがとうという言葉が足りない』とかいう気持ちはわかりますね。心の安定を保つためにやっているなら、これもひとつのアンガーマネジメントかなと思いました」と笑う。
調査によると、30~50代の主婦の17%が裏アカを持っているという。夫も裏アカを作って、妻への愚痴や不満を書き込めばいいじゃないか。