痴漢被害から女性を守るために設置された「女性専用車両」だが、乗りたくないという女性も少なくない。街で女性に聞くと、「香水の匂いがきつい。頭が痛くなる」(20代)、「朝のラッシュに化粧品がつく。一度、白いコートに口紅がついたことがある」(20代)
化粧だけでなく、女性同士の諍いもあるようだ。「女性同士がすごいケンカを始めたんです。男の人の目があればと思いました」「女同士だと、押し合いとか、キツイ気がする」「(みんな)自分がいい女って思っているみたいで。(他の客からは)『あのブス』と思われているかも、と思いながら乗っています」「他の乗客に『痴漢の心配するほど可愛くない』と思われたらイヤで乗れない」
女性だけの空間の甘え
「お父さんたちが支えてくれないと、車内がちょっと揺れたら、大きく動き、車内が不安定」という指摘もあった。「グッとラック!」が200人の女性にアンケートしたら、「乗りたい」151人、「乗りたくない」49人だった。
キャスターの立川志らく「乗りたくない人というのは、マナーの問題ですね。匂いのことなど、知りませんでした」
女性の心理に詳しい公認心理師の小高千枝さんは、「女性だけの空間が親近感を生み、『これぐらいなら許してくれる』という気持ちを抱きやすくしているのです。(乗るのが苦手な人がいるのは)SNSの流行で、他人からどう見られるかという公的意識が高まっているからではないでしょうか」という。
司会の国山ハセン「ネットには、男性専用車両をつくってほしいという声もあります」 高橋知典(弁護士)「私は男性専用車両をつくった方がいいんじゃないかと思います。痴漢の冤罪など誤解を防ぐために」