ネット上でレディーファーストについての議論が盛り上がっている。きっかけはニューヨーク在住の日本人女性のツイートだ。「きょうNYの地下鉄で席を譲ってくれようとした若者がいて、その時思った。東京に2週間いた間、毎日電車乗ったけど、一度も席を譲ってくれようとする人(私にであれ、近くに立っている人であれ)に会わなかったな。東京では、男女問わず、必死な目で走って我先にと席を取り、即座に目をつむる人の多いこと」
このツイートには賛同の意見も多かったが、「レディーファーストって、そもそも意味不明」「女性は席を譲られるべきか弱い存在なのでしょうか」「女だから席を譲られるのを当然と思うのは変だ」「男性は疲れていても女性に席を譲れというのがあなたの男女平等ですか」などという反発の声もあった。
初めにツイートをした女性は、後に「女性だけでなく、自分より体力のなさそうな人を大切にするのがレディーファーストの精神だ」と記した。
街で男性に聞いてみると・・・「不審がられるからしない」
見知らぬ女性に席を譲るか、街の男性たちに聞いてみると――。「逆に不審がられるというか、その方をバカにしていると取られるかも知れないので、やらない」(50代男性)、「気があると受け取られるのが怖い」(20代男性)と否定的な意見が多かった。
レディーファーストが当たり前の海外の人たちは、どうやってそのマナーを身に着けたのか。メキシコ、アメリカ、香港、イタリアの男性に聞いてみると、すべての人に共通していたのは「幼少期から、親や親せきから厳しくしつけられた」という答えだ。
「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長の浜田敬子氏は「日本人はそもそも他人に無関心です。ベビーカーを必死で降ろしているお母さんがいても、誰も手伝わない。私も親なので、子どもに、自分よりも力のない人を見たら親切にしなさいともっと言わないといけないと反省しました」と話す。
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「女性に譲るってことはないかな。お年寄りとか困っている人には譲ります」
司会の羽鳥慎一「ダメかも知れないけど、僕も立っている普通の女性には譲ったことがない。急に『どうぞ』って言ったら『あなたなんなの?』って思われそう」