この冬、日本列島は異常なほど暖かい。気象予報士の天達武史が日光で100年以上続く天然氷の切り出し業者を訪ねると、「池にまだ氷ができていない。大変な状態です」と驚いていた。
例年なら、この時期になると氷は大人が乗れるぐらいの厚さで、「2度目の氷つくりに取り掛かっているところ。今は、(わずかに張った)氷を壊し、商品にできないから捨てています」という。天然氷をためる氷室も空っぽだ。かき氷店は「天然氷でやってきたから、(人工氷を)売ることもできません」と嘆いていた。
東京は初氷記録の遅さ更新中
静岡県のスキー場は雪がほとんどない。ゲレンデの半分以上が茶色の地面があらわ。レストランには「オープン予定は未定です」の張り紙が出ていた。スキー場組合は降雪機をフル稼働させて、25日のオープンをめざす。
合掌造り集落の雪景色が売りの岐阜県の白川郷も、屋根や田畑のいたるところで茶の地肌が目立つ。ワカサギ釣りが名物の長野県松原湖は、きのう14日(2020年1月)も氷が一部しか張っていなかった。例年なら大雪のはずの札幌も雪不足、東京はまだ氷が張らず、初氷の最も遅い記録を更新中だ。
このままだと花粉症が早めに飛び、夏は水不足
司会の小倉智昭「これまでよくいわれたような暖冬とも、今回はちがうなあ」
天達「日本海側は過去最も雪が少ないんです。この記録的暖冬は、私たちの生活にも影響しそうです」
花粉が早めに飛び、夏には水不足の可能性もでてきた。天達は「太平洋側は17日夜あたりは東京や神奈川で雪の可能性もあり、(18日からの)センター試験には注意がいります」という。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト