「もう疲れた」ともらす安倍首相―退陣カウントダウンが始まった!パラリンピック閉会翌日9月7日説

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ポスト安倍の目がまったくなくなった菅官房長官――側近・手下次々逮捕や辞任でぼやき「俺も長くやり過ぎた」

   週刊現代は「菅官房長官はこうして殺された」という物騒な特集を組んでいる。しばらく前までは、ポスト安倍の先頭を切っていたかのように見えた菅だが、自分が押し込んだ大臣らが次々にスキャンダルで首になり、自分の首も危うくなってきた。仕上げは、中国企業から賄賂をもらっていたことが東京地検特捜部に掴まれ、カジノ推進の担当だった菅の側近の秋元司が逮捕されてしまったことだった。

   悪いことは続くもので、ピカピカだった小泉進次郎が大臣になった途端、女の問題が堰を切ったように報道され、薄汚れてしまったのである。さらに、国会を閉じた矢先、菅の最大の懐刀といわれていた和泉洋人首相補佐官と厚生労働省女性審議官との「京都不倫」が週刊文春で報じられた。

   ここまでくると「偶然」などではない。裏に、安倍首相や、安倍から禅譲してもらおうと狙う岸田文雄もいるかもしれない。週刊現代によれば、菅は最近投げやりな表情で、「俺も長くやり過ぎたな。こんなに長く官房長官に居座る気はないんだよ」とぼやいているという。

   菅は人望もカネも潤沢ではない。梶山静六に師事し、階段を登りながら安倍政権で重用され力を蓄えてきた。そんな男が「天下取り」を夢想した途端、寄ってたかって潰されたという構図である。令和の今太閤にはなれないようである。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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