きのう7日(2020年1月)、東京地検特捜部はカルロス・ゴーン被告の妻、キャロル・ナハス容疑者(53)について、偽証容疑で逮捕状を取った。逮捕容疑は、昨年4月(2019年)、ゴーンの特別背任事件で証人尋問を受けた際、事件関係者とやり取りをしていたにもかかわらず、「知らない」「覚えていない」などとうそを証言をしたというものだ。
キャロルは1966年にレバノンの首都ベイルートで生まれ、2009年にニューヨークでレバノン製高級ドレスブランドを立ち上げた。最初の夫との間に3人の子どもがいるが、16年にゴーンと結婚した。ヴェルサイユ宮殿で行われた盛大な結婚パーティーが話題になった。
ゴーンの逮捕後は、各国の首脳に無罪を訴えていたという。フランスのマクロン大統領に手紙を書いて直訴し、アメリカのトランプ大統領あてに「不当な仕打ちの解決を安倍首相に促してほしい」とワシントン・ポスト紙に寄稿もしている。
今夜10時からの会見で「一世一代の大芝居」
キャスターの立川志らく「インタビューなどを聞いていると、自分は悲劇のヒロインだと思っていませんか。まだ白黒は分かりませんが、日本がひどい、ひどいというアピールばかりで」
東京地検が逮捕状を請求したことについて、弁護士の若狭勝は「ゴーン被告が今夜10時(2020年4月8日)に行う会見の前に、キャロル夫人は証拠隠滅を図る人物であると国際世論にアピールするためではないか」とみている。
キャロルはフランスの日刊新聞に、「彼(ゴーン)はいま緊張している。人生の中で最も大事な記者会見になる」と述べている。だったら、裁判で堂々と主張してはどうか。無罪になる見込みがないから、逃げたっていうことだろう。