10代の女子生徒の首や足に犬用の首輪をつけて監禁したとして、きのう7日(2020年1月)、奈良市で学習個人塾を経営する伊藤耕司容疑者(62)が逮捕された。昨年11月(2019年)、女子生徒と2人きりの教室で首輪をつけたという。伊藤は「間違いありません。すべて私がしたものです」と容疑を認めている。
伊藤は大学卒業後、塾の講師をしていたが、10年ほど前に独立して奈良市で塾の経営を始めた。塾には現在、小中学生約25人が通っており、伊藤と伊藤の弟、大学生の2人が指導に当たっている。
犯行当日は塾は休みだったが、補習のため塾に来ている人もいた。伊藤は2階の教室で女子生徒に、「首輪つけようか」と話しかけ、犬用の首輪を首と両足首につけたうえ、リードにつないだ状態で、約3時間半ほど勉強させたという。
女子生徒にけがはなかったが、母親が警察に相談して事件が発覚した。伊藤は犬は飼っていないが、自宅の捜索で犬用の首輪が1つ見つかっている。
共同経営の弟も「体罰否定してたのに」
阿部祐二リポーターが伊藤の弟に話を聞いた。「体罰は教育的な効果はまったくない、と本人(伊藤)はずっと言っていた」「本人にまずは『なんでだ』ということが聞きたい」と困惑した様子で語った。
息子を塾に通わせていた母親は、「すごく熱心に教えていただいていたので、びっくりしています」、近所の住民も「私たちも頼りにしていました。何かの間違いであってほしい」と話していた。
阿部「地域密着型で評判のいい塾です」
文
キャンディ