最近、触らない「新型痴漢」が横行しているという。どんな痴漢なのか。痴漢問題に詳しい銀座さいとう法律事務所の齋藤健博弁護士は、「具体的には匂いを嗅いだり、息を吹きかけたり、カバンを押し当てたり、女性側に直接には触れない形の痴漢。自分の手で触れていないのでいいのだ、という言い訳ができる」と説明する。
街で女性に聞くと、「満員電車に乗っていたら、すごく息が荒くて、ずっと、『ハア、ハア』と言われて」(20代)、「満員電車で鼻息、めっちゃかけられた。鼻息が『フンフンフンフン』と前髪が揺れるくらい。気持ち悪いから体を引くんですけど、揺れると一緒にまた寄ってくる」(20代)、「お尻にカバンを押し付けられてきた。手だと触ってるなと確信できるけど、カバンだと触っていると言えない」(20代)。
スマホ機能を使い、わいせつ画像を送り付ける手口も
スマホの機能を使った「エアドロップ痴漢」という新型もある。iPhoneなど一部の製品についている機能の1つで、画像データなどを近くにいる相手に送ることができる。これを悪用して見知らぬ相手にわいせつ画像を送り付けるのが「エアドロップ痴漢」だ。
男性からは戸惑いの声がある。「線引きが難しい。故意にやっている人と、そうじゃない人が難しい。息もかかっちゃいけないとなると、マスクするか、上を向くかしかないですね」(20代)。
司会の国山ハセン「新型痴漢、知っていましたか?」
キャスターの立川志らく「いやいや、知らないです」
新型痴漢にどうしたらいいのか。コメンテーターの高橋知典(弁護士)は、「直接、触らなくても匂いを嗅ぐなどの一般的にみて、相手を恥ずかしくさせる、不安を覚えさせる行為をすると、犯罪行為にあたる可能性が出てくる」と解説する。
去年(2019年)、関東の私鉄の構内で男性が女性の髪の匂いを嗅ぐような行為をして迷惑防止条例で検挙され、福岡市の地下鉄では乗り合わせた女性に裸の画像を送り付けたとして男が書類送検されたという。
志らく「証拠が難しいですね」
高橋「目撃者など、周囲の助けが必要です」