収賄容疑で逮捕された元内閣府副大臣の秋元司議員が、中国企業「500ドットコム」から受け取ったわいろは、発表されているのは計370万円だが、そんな少額ではないという見方が強い。
東京地検特捜部も元副部長の若狭勝(弁護士)はこう解説する。「国会議員に関して、特捜部はかねてから起訴する賄賂の額は1000万円以上としています。300万円程度では、選挙の陣中見舞いで、賄賂ではないと弁解されてしまう可能性があるからです。
(秋元容疑者についても)特捜部としては、もっと上乗せして1000万円近くまで持って行きたいと思って捜査していると思います。それだけ賄賂性が浮き彫りになるからね」
他の国会議員らとの共謀も浮き彫りに
特捜部は自民党の白須賀貴樹衆院議員(千葉13区)と勝沼栄明前衆院議員(宮城・石巻市)の事務所も家宅捜索しているが、捜査を広げることでより賄賂性が強いことを立証しようとしているようだ。
小原ブラス(コラムニスト)が「政治家はけっこうな給料をもらっていますが、これは賄賂に手を出さないという意味が込められています。(370万円は)少額だと言われるが、小さな額でも許されませんよ」
文
モンブラン