カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐり、中国企業「500ドットコム」から現金や家族旅行の旅費など約370万円の賄賂を受け取ったとして、内閣府のIR担当副大臣だった秋元司・衆院議員(48)が収賄容疑で逮捕されたが、秋元は「(口利きをしたことは)全くありません」と疑惑を否定していた。
「500ドットコム」はどんな会社なのか。中国企業に詳しいジャーナリストの姫田小夏さんによると、日本の「ロト」のオンライン版のような業務を手掛けていて、2017年に日本法人を設立。「会社の業績が落ち込んでいるなかで、日本でIRが立ち上がるのでちょうどいいタイミングだった」と日本進出の背景を説明する。
2017年12月には、秋元は中国・深?にある本社を視察していた。東京地検特捜部はこの深?視察に同行していた自民党の白須賀貴樹・衆院議院と勝沼栄明・前議員の事務所も家宅捜索した。
捜査が横に広がる可能性
モーリー・ロバートソン(ジャーナリスト)「森友問題や桜を見る会の問題を通して、安倍政権が身内に優しく、不透明さの線を軽々と超えているイメージが定着しているなかで、こういう真っ黒な事案が出てくると、安倍政権へのダメージが大きいですね」
下川美奈(日本テレビ解説委員)「今のところ単純収賄容疑ですが、今後の捜査で、職務権限に絡む受託収賄罪になったり、金額が上積みされたり、横に捜査が広がったりする可能性もあります」
坂口孝則(経営コンサルタント)「IRは、国民から見るとカネの匂いというか、怪しい感じがする事業。クリーンさが求められるのに、これでは大きな痛手です」
司会の加藤浩次「膿を全部出し切らないと、IRはスタートできないんじゃないのかと、僕は思いますね」