国内最大級の飲食店検索サイト「食べログ」で、評価点数を「恣意的に下げられ、売り上げが激減した」と怒っている飲食店オーナーが、「スッキリ」の取材に応じた。食べログなどの口コミサイトで不利な点数扱いなどがないか、公正取引委員会は全国の飲食店にアンケートを実施し、調査を進めている。
韓国料理のチェーン店「KollaBo」のオーナーによると、それまで3.5点以上あったのに、5月21日(2019年)に突然、系列店が一斉に3.0~3.3点に下げられたという。「何の口コミの変化もなく、メニューの改定などもなかったのに、急にドンと下がったので驚きました」と話す。
点数を下がった理由や採点の基準を教えてほしいと食べログ側に要求したところ、「ユーザーごとの影響度の見直しや全体的な算出方法の調整など、さまざまな要素を加味して点数の再計算を行っている」と回答があったが、オーナーは恣意的に点数を下げられたと主張する。
理由は広告費だ。食べログには評価によるランキングのほか、広告費を払った店を優先的に表示する欄もある。「広告費を払った店が有利になるよう、有名チェーン系列の点数を下げることで、ランキング上位に表示されないようにしたのではないか」というのがオーナーの見解だ。これについて食べログ側は、「なんらかの取り引きによって点数やランキングが変動することはない」と否定している。
口コミで広告集めるいびつな運営
飲食店業界に詳しい「シェアーズカフェ・オンライン」の中嶋よしふみ編集長は、「口コミサイトにもかかわらず、広告料が発生しているところが問題の根っこにあります。広告サイトとして運営するなら、口コミの点数は排除すべき」と批判する。
松田丈志(競泳元日本代表)「僕も食べログをよく使いますが、安くておいしいものを食べたい人もいれば、高くてもいい人もいて、評価基準はバラバラだから、点数は信頼していません」
司会の加藤浩次「味とかコスパごとの点数ならわかるけど、お店のトータルの点数をつけるのは間違いだと思いますね。われわれも点数だけで店を判断しないよう、考え方を変える必要があるかもしれません」