「お金貸します」というウソの話をSNSで持ちかけ、現金を騙し取っていた19歳の住所不定、無職の少女が警視庁に詐欺の疑いで逮捕された。被害者は115人にのぼり、なかには12歳の小学年6年生もいて、被害金額は207万円になる。少女は「私も同じような詐欺に引っかかり、5万円を騙し取られた。取り返そうと思った」と話している。
逮捕のきっかけは、容疑者少女と20歳の被害女性とのSNS上のやり取りだった。少女が「融資始めました!お困りの方はお助けいたします」と投稿すると、千葉・富津市に住む被害女性から連絡があり、少女は「貸出金額の1割を保証金として前金でいただいております」「金額返済後はお支払して頂いた1割はお返し致します」と返事を送った。
すっかり信用した女性は現金1万4000円を指定の銀行口座に振り込んだが、融資は実行されず、振り込んだ1割の前金も戻ってこなかった。
正規で借りられない人たち
悪質商法や詐欺に詳しいジャーナリストの多田文明氏は、「闇金業者だと警戒されがちですが、これは分かりやすく、支払いがしやすい。しかも、金額を提示し安心させています。正規では借りられない人が、SNSを見て借りてしまう人が多い」と解説する。
司会の小倉智昭が心配したのは、被害者の小学生だった。「小学生がお金なんて借りられないわけで、何でお金が必要なのか。切羽詰った何かがあったとしか思えない」と気になったようだ。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト