地球環境の危機を訴えるスウェーデンの高校生グレタ・トゥーンベリさん(16)に対して、「なぜか大人たちはつっかかる」と司会の小倉智昭が取り上げた。
グレタさんは世界の政治家や企業を「自分の家(地球)が燃えているのに何もしていない」と批判し、反響を呼んできた。今月(2019年12月)も、スペインのマドリードで開かれたCOP25(国連気候変動締結国会議)に駆け付け、人が押し寄せて警官が出動する人気になった。ネイチャー誌の「今年の10人」にも選ばれた。
これにかみついているのが、各国のトップたちだ。アメリカのトランプ大統領は「彼女は怒りをコントロールすることに取り組むべきだ。友人と古き良き映画を観ろ。落ち着け、グレタ」とSNSに書き込み、ブラジルのボルソナロ大統領は「小娘」と呼び、ロシアのプーチン大統領は「世界が複雑なことをだれも教えていない」と攻撃した。
痛いところ突かれて口惜しいから
キャスターの伊藤利尋アナ「注目度が上がった分、批判の対象になったんですね」
明治大学の海野素央教授は「トランプ大統領は来年(2020年)の大統領選挙で、グレタさんが目立ち、民主党が力を入れる環境問題に火がつくことが怖いのです」と解説する。
若狭勝(弁護士)「グレタさんが痛いところをついているから、政治家が攻撃する」
俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーやゴア元副大統領などの支持者も多い。デーブ・スペクターは(テレビプロデューサー)「支持していないのはトランプ大統領1人ですよ」
小倉「あまりにも的を射ているからいやなんですね」
批判に対して、グレタさんは「怒りのコントロールに取り組んでいる10代です」「はい、小娘です」などと、皮肉を込めた反論ツイートをしている。