自治体が高齢者に発行しているバスの「敬老パス」に、財政負担面から見直し議論が起きている。
横浜市の場合、70歳以上のお年寄りに、所得によって違うが、多くは年4000円台でバスや地下鉄が乗り放題だ。ところが、1カ月15回の乗車を想定して事業者に補助金を出しているのに、市のアンケートでは25回乗車の人が多いことがわかった。
対象を75歳以上に引き上げる案や所得制限案も
それだけ事業者の負担が大きいことになる。パスの利用者も増え続けて40万人を超え、制度が始まった1974年の6倍に上り、この点でも財政負担はふくらむ。
そこで「対象年齢を75歳以上に引き上げる案や、所得制限、利用回数に上限を設けることが検討され始めました」(山崎夕貴キャスター)。利用者からは「週2回の外出に必要」「なくすのは絶対やめて」といった切実な声が出る。
司会の小倉智昭「僕は72歳。団塊の世代は間もなく75歳になる。なんでこんな目にあわなくてはいけないのか」
山田秀雄(弁護士)「日本経済を支えてきた世代です。利用者が増えて回らなくなったから止めるというのはいかがなものか」
三浦瑠麗(政治学者)「お年寄りの健康維持には外に出かけてもらうのがいい。免許証返納には足としてのバスが必要です」
キャスターの伊藤利尋アナ「そうしたメリットの部分も総合的に考える必要があります」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト