家計簿をインスタに公開する主婦がこれだけ多いとは!赤裸々に見せて得する理由はなに?

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   家計簿をインスタグラムに公開する主婦が増えている。ハッシュタグ#家計で検索すると8万4千件もの投稿が! 毎月の給料やボーナスなどの収入だけではなく、食費、住宅費といった出費の内訳も1円単位でこと細かに公開されている。中には食費の推移をグラフ化する人も。

   匿名のSNSとはいえ、人には見せたくないはずの家計の内訳をなぜ投稿するのか。スッキリでは、家計簿を公開する主婦に取材した。

「見られると家計管理のモチベーションが上がるの」

   理由は「同じくらいの収入の方と情報交換」「見られる意識でモチベーションが高まる」「赤裸々なお金事情を匿名で出せる」などだ。

   2年前から公開している神奈川県のNさん(33)。「家計簿をつけるモチベーションを維持すること」が目的だ。家計簿を見せると節約意識が高まる。インスタのフォロワー数は16万以上で、「いつも参考になる」「同じ方法で試してみたら出費が減った」とコメントが付く。

   Nさんの家計管理方法は袋分け。夫の給料は全額引き出し、貯金用口座や引き落とし口座に入金した残りは、食事、ガソリン、おむつ、日用品など用途別に6つに袋分けする。普段の買い物は用途ごとに分けた袋から支払うことで出費が可視化される。

   残金が目に見えてわかるので出費が抑えられ、生活費は3割削減。今は月に5万円貯金ができるようになった。Nさんは2人目が生まれるまでは共働きで、夫と財布は別管理だった。しかし、仕事を辞めた際、スマホゲーム課金が原因の夫の借金300万円が発覚。これはまずいと家計の管理とインスタ投稿を始めた。夫が「インスタに投稿される」と課金を控えるようになる効果も。

   四国の専業主Sさん(27)は、家計管理を動画で投稿、公開6週間で3万回以上の再生を記録。「私はこの中でやりくりしていることを伝えたい。同じような境遇の方に参考にしていただけたらいいな」と、現金を数えるところから家計簿の紹介までを字幕付きでリアルな数字をアップしている。Sさんは「顔が見えないからこそできること」という。

「アメリカでは給料の透明化が奨励されている」

   前田裕二(実業家)「投稿することで可視化される。節約ライフは孤独なものだが、見てもらえるとほめられ、モチベーションが上がる。匿名というのもポイント」

   司会の加藤浩次「実名だと隠す部分が出てくる」

   ロバート・キャンベル(日本文学研究者)「お金関係を赤裸々に公開するのは世界的なトレンド。アメリカでは給料の透明化が話題になっている。日本もアメリカも職場で給料の話をしないが、その結果、同じ仕事をしている人の給料が異なるペイギャップが発生する。アメリカでは51%の企業が、お互いに給料の話をすることを禁じている一方、20%の企業が話し合いを奨励している。公開は一概に良いとも言えないが、労働の生産性が上がるというデータもある」

   前田裕二「アメリカで働いていた時、同僚に『あなたの給料は低いから上司に言え』と言われて、上司に言ったら給料が上がった」

   加藤浩次「家計簿の可視化が、旦那さんの給料の可視化にもつながる」

   文・みっちゃん

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