氷川きよしカミングアウト「男らしくって言われると自殺したくなっちゃう」新しい演歌の世界が始まるかも

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   演歌が好きだ。昔、知り合いの女性たちに、男心を知りたかったら演歌を聞け、男が女に求めている"いい女"像は演歌の中にあるといっていた。だが、氷川きよし(42)が同性愛をカミングアウトしてからは、演歌のイメージが変わってきたように思う。

   週刊新潮で氷川が、子どもの頃、「ナヨっとして女の子っぽかったから、よく、『オンナ!』とか『オカマ!』っていじめられて苦労した」と話している。演歌というのは様式美だが、「『演歌の王道』を歩んで欲しい、男らしく生きて欲しいって言われると、自殺したくなっちゃうから、つらくて・・・」と赤裸々に告白している。

   デビューして20年経って、「今みたいに自分に素直に生きるようになってからはすごく幸せ」だそうだ。「日本中のみんなが、『氷川きよし』ってどこかアレしているけど、ああいう人みたいに生きていけるかも、頑張れるかもって思ってもらえばいい」

   性的マイノリティが味わってきた哀しみや喜びを唄った、氷川の「演歌」を聞いてみたいものだ。

東京・新宿の暴走「はとバス」運転手に国交省ルールも無視した過酷勤務

   フライデーが、演歌の大御所・細川たかし(69)が、千葉県君津市の市会議員・加藤喜代美(46)と、どこへ行くにも一緒だと報じている。細川は昨年(2018年)に奥さんを失くしたそうだから、女の一人や二人いてもいいじゃないかと思うが、加藤には亭主がいるという(加藤はフライデーに文書で「私は既婚者ではありません」といっているが)。名古屋、那覇、秋田。細川の行くところ常に加藤がいるそうだが、「公務」の方はどうなっているのかと、フライデーは要らぬ心配をしている。いいじゃないの~幸せならば。

   フライデーのメインはこちら。12月4日(2019年)、東京・西新宿で「はとバス」が停車中のハイヤーに乗り上げ、運転手を死亡させてしまった。事故を起こした運転手の罪は免れないが、その背景には、1日16時間、月に25日勤務することもある過酷な労働環境にあると、「はとバス」に長年勤め、昨年退職した元ドライバーが告発している。

   彼の売、朝7時に出勤して小学生を乗せ、15時までツアー。その後、夕方からは定期観光ツアーに出て、戻ってくるのは22時半過ぎ。バスの清掃をして家に帰るのは24時ごろ。翌朝は8時に出勤しなければいけなかったという。

   先の事故を起こしたドライバーはインフルエンザに罹っていたといわれるが、体調を崩しても、予備のドライバーがいないため、管理職が代わりに運転することになる。彼らはそれが嫌なため、きつい口調で責められるから、いい出すことができないそうだ。

   国土交通省が定めたルールによると、ドライバーの1日の拘束時間は原則13時間以内、1か月で260時間が限度だが、事故を起こしたドライバーの月の拘束時間は300時間を超え、1日の拘束時間が13時間を超える日が10日もあったという。

   最近は、京都や広島などへ行く長距離バスが増え、なかには個室付の豪華なものもある。一時は居眠り運転や飲酒運転で事故を起こすケースが相次いだ。バス会社は、ドライバーの体調管理に万全を期すのは当然だが、どうやら徹底されていないようである。年末年始は長距離バスの繁忙期だ。心配である。

熊谷6人殺害犯を「無期懲役」に減刑した36年前の「死刑基準」見直す必要ないか

   週刊新潮は、2015年9月に起きた熊谷6人殺害事件の犯人、ペルー国籍のジョナタン被告(34)に対して、一審の裁判員裁判で死刑判決が出たのに、東京高裁はそれを覆し、無期懲役判決を出したことに異を唱えている。

   東京高裁は、被告は事件当時、統合失調症に罹っていて心神耗弱状態だったことを理由に挙げているが、被告に妻と2人の娘を殺された遺族は、被告は妻と娘たちの遺体をクローゼットに押し込んで、床に着いた血痕も拭き取っていたし、捜索に訪れた警察官に気付くと内鍵を閉めるなどしているから、心神耗弱状態などではなかった、こんな判決を出した裁判長を怒鳴りつけてやりたいと語っている。

   なぜこのような判決が出るのか。よくいわれることだが、36年前の1983年に最高裁が示した「永山基準」というものがあり、「よほど残虐性が高い」と判断されなければ死刑は回避されてしまう。今回もそれが適用され、無期に減刑になったのだという。裁判員裁判が始まってから、一審で出した判決が二審でひっくり返ることがよくある。そのためもあってか、裁判員候補の辞退者が7割近くにも上るという。

   せっかく、辛い思いをしながら自分たちが出した判決が、二審でひっくり返されるのでは、苦労してやる意味がないと思うのであろう。せっかく、一般人の感覚を裁判に取り入れることで始まったのに、古めかしい永山基準を後生大事にする裁判官が「専門家の考え」で押し切るのなら、この制度は意味がないのではないか。今一度、この制度を見直す必要があると、私も考える。

ヤフトピの掲載ニュース誰が選んでるの?メディア経験がない新人にいきなり担当させて大丈夫か

   ニューズウイーク日本版で、ヤフーニュース、なかでもヤフートピックス(ヤフトピといわれる)のトップページの最も目立つところに掲載されるニュースは、いかにして選ばれているのかを取材した石戸諭のレポートが面白い。ヤフーニュースは、月間PVは150億に達するといわれる日本最大のニュースサイトである。ヤフトピに掲載されるのはスマートフォンなら6本、その影響力は「新聞の1面以上、NHKのトップニュース並み」(ネット広告関係者)だそうだ。

   そこに取り上げられれば、自社のサイトのPVが飛躍的に伸びるため、配信する記事の対価が1PV当たり0.025円でも文句をいうところはないという。これはヤフー内で1億PV取っても250万円にしかならないのにである。

   ヤフトピは、13文字のタイトルをヤフー側でつけてアップするが、選ぶ基準はどうなっているのかは一切明かされない。石戸は、ヤフー側と取材交渉するが、難航する。ようやくヤフトピ編集部の代表という山内浩太が取材に応じた。山内はスポーツ系の出版社から3年前にヤフーへきたが、スポーツ以外のニュースを取材した経験はない。

   山内によれば、1日当たり約5000本がヤフーに配信されてきて、約25人でチエックするという。中途入社や新人たちだ。ヤフトピ編集部が見るのは見出しだけ。基準は、公共性、社会的関心という2軸で選ばれるそうだ。ヤフーニュース部にいたあるメディア経験者は、「メディア経験がない新人は、多くの場合は基本的なことを知らないままトピ編の現場に入る。例えばシリア情勢って何が問題なんでしたっけ? という感じ」

   これでどうやって公共性、社会的関心のあるニュースだと正しく判断できるのか。そう思われても致し方あるまい。嫌韓コメントなどが残っているがという問いには、「特定の民族へのヘイトスピーチは禁止している」「人的なパトロールで全てを見るのは難しい。適切な対応を頑張ってやっています」と、法務歴が長い今子さゆりが答えている。

   だが、ヤフーが今年3月に開催した配信メディア向けのカンファレンスで、「コメントがヤフーにとって最もオリジナルのコンテンツだと認識している」と語っていたそうだ。コメント欄はコンテンツの一つなのだ。他人が汗水流して取材したものを、労せずして配信するだけで巨万の富を得るプラットホームの実態が透けて見える。

   黎明期からヤフーのニュース部門を支え、現在は東京都市大学教授の奥村倫弘がこういっている。<「今のヤフトピの価値判断は悪い意味で、形式的な新聞化してきたように思う」>。毎日新聞の小川一がいっているように、「取材のコストを考えれば、プラットフォーマーは配信元にもっと利用料を払うべき」であるが、朝日新聞も読売新聞も毎日新聞も、何も手を打ってこなかった。

   今、「2050年のメディア」(文藝春秋)という本が話題である。下山進という慶應大学SFC特別招聘教授が綿密な取材に基づいて書いたもので、簡単にいってしまえば、紙メディアはもうすぐ滅びるという内容である。サンデー毎日は下山にインタビューしている。下山は、2017年6月に、たまたま開いた日本新聞協会のホームページで、直近の10年で日本の新聞が総部数で1000万部、売り上げで5645億円落ちていることを知った。

   18年正月の読売新聞賀詞交歓会で渡邉恒雄が、「読売はこのままではもたんぞ」と悲鳴を上げた。そこで取材を始めたという。大新聞がみな苦戦する中、日本経済新聞だけが2010年に有料課金制の日経電子版を始めた。その購読者数は19年6月段階で72万人。紙の部数は落としたが、電子版で相殺できているという。

   ヤフーに頼ることのないシステムをつくり上げた日経は数少ない生き残る新聞になるという。下山はこういう。「紙からデジタルに技術変化する中でどうすれば人が金を払うのかを考え抜くべきだった。今でも遅くない」

   私も、かなり前から、ニュースの有料化について考えていたが、もうすでに勝負あったのではないか。唯一あるとすれば、読売、朝日、毎日が呼び掛けて、地方紙も含めた全紙有料化に踏み切ることだが、難しいだろうな。

白米は長寿食だった!糖質制限すると細胞内にゴミ溜まって心筋梗塞や脳梗塞

   週刊文春は、東京・豊洲のタワマンで、連れ子の3歳の男の子のお腹を殴って死亡させた母親の交際相手・渡邉雄二容疑者について報じている。渡邉は帝京大理工学部で宇宙工学を学び、IHIに就職。エンジニア職に就き、社内でも屈指のエリートだったという。男児の母親も、育児漫画のカリスマといわれているそうだ。そんな2人がなぜ? 

   さて、俳優の梅宮辰夫が亡くなった。享年81。これで映画「仁義なき戦い」の主要俳優たちのほとんどがいなくなってしまった。

   きょう13日発売の週刊現代は、私には読むところがない。年末年始に老親が亡くなった時どうするかという記事でも紹介しておこう。一番の問題は、死亡診断書を書いてもらいたくても、医者が休んでいることだ。そんな時は病院へ行って、医者に書いてもらう。

   葬儀屋はかきいれどきだから心配ない。困るのは火葬場が正月三が日は休むこと。その後も混んでいてなかなか順番が回ってこない。そんな時は葬儀屋の安置室か火葬場の安置室を利用することだが、1泊1000円から1万円程はかかるという。まあ、こんなこと知らなくても、葬儀屋が教えてくれるがね。

   週刊ポストから。101歳で亡くなった中曽根康弘は安倍首相のことをこういっていたそうだ。「小泉(純一郎)君はいつも鎧兜を身につけていたが、安倍君は普通の着物をきているだけだ。なにしろ新聞記者諸君は雨あられのように弾を撃ってくるから、総理大臣たるものその心構えがいる。安倍君はまだ経験が足りないようだね」

   次は白米は長寿食だという特集。11月24日に放送されたNHKスペシャル「食の起源 第1集『ご飯』」は大きな反響を呼んだそうだ。「糖質こそが人間の活動で最も重要なエネルギー源です。それを制限することは、深刻な病気リスクの高まりを意味します」と語った、アメリカのシモンズ大学教授のテレサ・ファン博士(ハーバード公衆衛生大学院でも非常勤教授を務める)の研究に驚きの声が上がったという。

   東北大学大学院農学研究科の都築毅准教授も、「白米などの糖質を制限すると、タンパク質の摂取比率が多くなります。すると、細胞が不良タンパク質をリサイクルする『オートファジー(細胞の自食作用)』が抑制され、細胞内のゴミを処理することができず、健康リスクが増加します」と語っている。

   実際、2012年にハーバード大が約4万3000人を対象に、食事と糖尿病発症の関連について発表した研究結果では、「糖質の摂取減」と「タンパク質の摂取増」が同時に起きると、心筋梗塞や脳梗塞といった血管の障害が増加したそうである。

   けさは、炊き立てのご飯に、刻んだ下仁田ネギとジャコを振りかけて食べたが、うまかったな。(文中敬称略)

【絶対当たらない馬券術】今週こそ一番人気馬!サリオス本命に、ディープの仔レッドベルジュールを対抗

   先週は、つくづく競馬の難しさを知らされた。今週の「朝日杯フューチュリティS」はサリオスがダントツ人気だが、先週の阪神ジュベナイルフィリーズで、1番人気のクラヴァシュドールが3着に敗れているから、多少気にはなるが。

   2週続けて一本被りの1番人気が惨敗することはないと見て、本命はサリオス。対抗は逆転まであると考えているディープの仔、レッドベルジュール、単穴はルメール騎乗のラウダシオン。△はウイングレイテスト、トリプルエース、ペールエール、大穴ならマイネルグリットとエグレムニ。GOODLUCK!

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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