Googleが2019年の「検索ワード」ランキングを発表した。「台風19号」「令和」「ラグビーワールドカップ」がベスト3で、まあ順当なところだが、8位に「鬼滅の刃」が入った。
「週刊少年ジャンプ」で2016年から始まった少年漫画で、人を食う鬼があふれる大正時代の日本を舞台に、主人公の炭治郎が、鬼になってしまった妹を人間に戻すため鬼退治の旅に出るというバトルストーリーだ。累計発行部数2500万部の大ヒットで、来年は映画化も決定している。今年4月から9月までテレビアニメも放映された。
芸能界でもファンが多く、お笑い芸人の椿鬼奴(47)は「私のバイブルですね。炭治郎は、少年ジャンプ史上、一番優しい主人公。目の前の人のために、何でも行動する。鬼にまで同情する。すごく感動します。辛い時は、鬼滅のことを思い出して乗り越えるようにしています」と話す。
女性ファン「あんなお兄ちゃんほしかった」
書店の売り場では女性が目につく。「読みだしたら話がなかなか面白かったんです。久し振りにいいヒーローが出ましたね」(50代女性)、「すごく切なくて、でも温かいところもあって好きです」(30代女性)、「私も炭治郎のようなお兄ちゃんが欲しかった」(30代女性)と魅力を語る。
「世間で話題だからこの機会に読んでおこうかなと思って」と全巻まとめ買いする女性もいた。
司会の加藤浩次「僕も娘に勧められて全巻読んでいるけど、面白いよね。展開がすごく早く、女子にとっては、推しのキャラクターがいっぱいいる面白さがあります。鬼たちのバックボーンもちゃんと描かれています」
犬山紙子(イラストエッセイスト)「主人公が鬼に手を差し伸べるさまは、聖書を読んでいるかのようです。とても癒されます」
大畑大介(元ラグビー日本代表)「さまざまなキャラクターがいて、それぞれに推しがいるというのは、まさにラグビー日本代表と同じ。この主人公はリーチ・マイケルですね」