スペイン・マドリードで開催されているCOP25(第25回国連気候変動枠組条約締約国会議)に出席している小泉進次郎環境相は12日未明(日本時間)、内外の記者を前に会見を行った。司会の小倉智昭が「各国から責められる立場の小泉環境大臣、あのセクシー発言はあったのでしょうか?」と取り上げた。
CO2排出量の多い日本の石炭火力発電に海外から強い批判が起きており、会議場の前では「安倍さん、安倍さん、石炭辞めろ」と安倍首相を名指ししたデモもあった。
さっそく外国人記者から、「日本は石炭火力発電を止める必要があると言っていたが、いつ止めるのかまだ決めてないんですよね」と質問を受けた小泉環境相の答えは苦しかった。「より前向きなメッセージ、シグナルを政府としても発信できると考えました。しかし、COP25までにこの調整が整わなかったので、この調整をこれからも継続させたい」
「私は前向きなアクションをすべきだと思っているのですが・・・」
さらに、別の「外国人記者から「石炭依存を止めるために、具体的にどんなことをやるのですか」と追及を行ける。これにも、「今すぐ脱石炭とか脱化石燃料とか言えないが、その中でもどのような前向きなアクションができるか私は検討すべきだと思っている」とすっかり逃げ腰だ。
具体的な対策を打ち出せなかったのには、首相官邸の了解が得られなかったという背景があったようだが、環境保全を訴えているスウェーデンの高校生、グレタ・トゥンベリさん(16)は、「一番危険なのは、政治家や企業家たちがほとんど何もしていないのに、ずるがしこい説明と想像力豊かなPRで、行動をしていると見せかけることだ」とスピーチしたという。小泉大臣もその一人ということになるのだろう。