茨城県の食の魅力を伝える「いばらき大使」だったフードアナリストの藤原浩氏(55)が、地元の店との金銭トラブルを理由に3日(2019年12月)に解任された。4つの会社がきのう10日(2019年12月)、記者会見して被害を明らかにした。
肉店はロゴマークのデザインを藤原氏に委託したところ、「1デザインで300万円という一流クリエーターに頼んだ」といい、店側は100万円近いカネを支払った。その後、ネット上のフリー素材とほぼ同じデザインであることがわかったという。
洋菓子店を営む水越建一さんは、大手広告代理店と共同出資して新会社を作るという提案を受けたが、代理店に確認したところ、まったくの作り話だったという。この間、藤原氏は「自分の会社がつぶれそうだ」と泣きつき、水越氏から120万円を借りたが返金せず、裁判で返金を命じる判決が出ている。
水産会社は新製品のパッケージデザインを委託したが、作業がなかなか進まなかったため催促すると、TBSの番組「情報大陸」を引き合いに出し、「密着取材中だから待ってほしい」とのらりくらりと逃げ逃げ回られた。
「昔、小室哲哉のマネジャーもやってた」
相手を信用させるためか、見栄を張るような発言も多く、「昔、小室哲哉のマネージャーもやっていた」「(歌手の渡辺美里と)1億円やるから結婚してくれと昔頼まれたことがある」などと語っていたという。
阿部祐二リポーターはきのう10日夜、藤原氏の自宅を訪ねたが、呼び鈴に応答はなかった。「肩書きで信用させられ、かさにかかっていろいろ言われると、ウソだと気づくポイントを失ってしまうということがあるようです」
司会の加藤浩次「県が軽い気持ちで『大使』をお願いしている面もありますよね。身体検査はなかなか難しいのでしょうか」