「消印が霞が関じゃなく牛込だけど」と電話で食い下がると...
実際に記載された番号に電話した男性から、電話に出た男との会話の音声を借りた。そこには、うっかり尻尾を出した詐欺グループのやり取りが録音されていた。
男性が偽名を名乗った上、紙に書かれていた管理番号を伝えると、電話の応対をした男は「データが見つからないので、分かり次第折り返す」。男性が消印について「牛込になっとるけど。霞が関じゃなくて」と食い下がるが、男は「分かり次第ご連絡差し上げます」の一点張りだ。
男性が強い口調で問い詰めると、うっかりしたのか電話口の男は男性を「お客様」と呼んだ。男性は「お客様?簡易裁判所が相手に対してお客様っていうとね。普通言わんよ!」と激怒。最初から信じていなかった男性は被害にあうことはなかった。
菅野朋子(弁護士)「変なところだらけですが、一般の方が見たらニセだと分からないでしょうね。でも、弁護士を紹介するなんて親切な裁判所はありません」
青木理(ジャーナリスト)「僕もこれ読みましたが、よくできている。なんらかの法律関係者が関わっているのではないかというほどです」
文
ピノコ| 似顔絵 池田マコト