愛媛県のPR戦略「まじめえひめプロジェクト」の動画が物議を醸している。まじめな県民性をアピールするドラマ仕立て動画の中で、「介護看護をしている時間が全国1位」「彼氏がいない独身女性の多さが全国1位」というデータを挙げ、「だからまじめだ」という論理を展開したのだ。
これに対し「意味不明」「不愉快」「いじりすぎ」と批判が相次ぎ、県会議員が知事に抗議文書を出す事態に発展した。
介護看護時間が全国1位なのも「優しい気持ち」だからね
問題になったのは、会議室でプレゼンする男性が「民間の調査ですが...」と切り出す場面。「彼氏のいない独身女性の多さも全国1位という結果もあるんです」とアピールすると、上司風の男性が「まさか、それもまじめだから?」と驚いた様子で尋ねる。するとプレゼン中の男性は「愛媛の女性は『私はいいので、お先にどうぞ』とほかの女性に譲ることもしばしば。そんなおしとやかでまじめな県民性がこのデータから読み取れるのではないでしょうか」と結論づけるのだ。
県民の女性たちは「バカにしている」「不愉快」と不快感をあらわにする人も多く、ネットでも「彼氏をほかの女性に譲るから『まじめ』とか、意味わからん」などと批判が相次いでいる。
また、介護看護の時間が長いことをまじめだからと結論づけたことも問題になった。県民の女性は「福祉が浸透していないだけ。なんであれが自慢になるのか」と話し、ネットでも「介護・看護に優しくない県1位ということ」と指摘されている。