「給食がまずい」と残す子が多すぎ! 世界中に飢えた人がいるのに1人当たり年間7.1キロも

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   学校給食の食べ残しが問題になっている。きっかけとなったのは2017年、神奈川県大磯町の中学校で食べ残し率が平均26%となったこと。生徒たちは口々に「まずい」「味が薄い」「冷たい」と不平を述べていたが、それは大磯町の給食を請け負っていた業者が20キロ離れた場所から運んでいたから。

   2013年度の全国の小学校の給食食べ残しは、児童1人当たり年間7.1キロにもなっていた。

   給食の質を高めるために2006年から「全国学校給食甲子園」が開催されている。8日(2019年12月)に東京・駒込の女子栄養大学で決勝大会が開かれ、全国1447の参加者から選ばれた12校の学校給食チームが給食の味と食育の質を競った。優勝したのは兵庫県丹波篠山市立西部学校給食センターのチームだ。優勝献立は、市特産の黒豆を使った炊き込みご飯や、天内芋入り根菜汁など。実に美味しそうな給食だった。

「質素すぎる」名古屋市も批判に負けて給食費値上げに

   その一方で、「質素すぎる」と話題になっているのが名古屋市の給食。今年度の政令指定都市の給食費平均が4383円という中、名古屋市は最下位の3800円。9年間ずっと値上げを抑えてきた。生徒たちに給食甲子園の献立を見せると「うらやましい」「こういうのを出してほしい」と驚く。

   名古屋市の給食は基本的に、白米と牛乳、汁物とおかず1品。名古屋市教育委員会の担当課長は「高価な食材が使えない」と話す。エビフライは出せず、デザートが出される回数も半減、安価な切り干し大根や高野豆腐がおかずになる頻度が急増している。

   市議会でも問題になっているが、河村たかし市長は「値上げは収入の低い人には気の毒」と答弁していた。その名古屋市でも、2020年4月から4400円に値上げすることが決まり、市民の多くも「やむを得ない」と納得している。

   司会の立川志らく「私くらいの年齢だと、引っ掛かります。世界中に飢えている人がいるのに。おいしいものは家で食べて、給食では栄養を整えればいい」

   精神科医の松崎一葉「昔は、給食の食べ残しは許されなかった」

   社会起業家の安部敏樹「世代対立をあおらないでほしい。食べることへの感謝を教えるのも学校」

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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