北関東で嫌な揺れが続いている。この3日間で13回、震度3以上が6回。地震が少なかった地域に集中しているのが不気味だ。震源地は3か所に集中している。茨城県南部が2回あり、いずれもプレート型地震で、震源の深さは50~60キロと深い。栃木県北部でも2回あり、これは活断層型。震源は10キロと浅い。茨城県北部は8回もあり、活断層型で深さは10キロだった。
これらをどう見るか。ゲスト解説の東海大海洋研究所の長尾年恭教授は「東日本大震災の時は、2日前に震度5の地震があって、その後、100回も小地震が続きました。今回も前兆の可能性はあります。東日本大震災が動きすぎたために、東日本全域で歪みの再配置が起きている状態」と解説する。そして、「もう少し大きい活動を誘発する可能性がある」という。
過去の関東の大地震を見ると、元禄関東地震(1703年)、安政江戸地震(1855年)、東京地震(1894年)、関東大震災(1923年)と、ほぼ100年周期で発生していて、今年は関東大震災から96年目だ。
「地下天気図」で大きな揺れの接近を予測
長尾教授は「地下天気図」というものを提唱している。地下の変化を、地震が活発な時を「高気圧」、静かな時を「低気圧」と名付けて集計したもので、過去の例では、大地震は「低気圧」が続いた後に起こっている。
これを去年6月(2018年)の大阪北部地震で見ると、2週間前から「低気圧」が続いて、さらに静かになったところで発生した。今回は12月初めころは「低気圧」状態が広がっていたが、「(このところの地震は)それが活発化しはじめているのかもしれません。嵐の前の静けさで、ボンッとくることがあります」と長尾教授は注意を呼び掛けた。
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「いつか地震が来ると、日本人全員が知っている。この揺れを、備えのいいきっかけにすればいい」
吉永みち子(作家)「台風だと備えられるけど、30年後かもしれないし、あすかもしれない地震だと、対応できないです」
長尾教授「もしきょう起きたらと、朝、家族で話し合うだけで違います」
長嶋一茂(スポーツキャスター)「天気予報の後に、地下天気予報を出したらいい」
羽鳥「どこへ避難したらいいか、くらいは確認しておきたいですね」