薬物犯罪者をイッパツで見抜く千葉県警警部補に密着!パトカーで流していても「あれは覚醒剤やってる顔だ」

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   千葉県警に職務質問のプロがいる。薬物事犯の検挙数3年連続トップという自動車警ら隊の芝田三四郎警部補だ。狙った獲物は絶対に逃がさないことから、同僚たちは「人間ゴスホーク(大鷹)」と呼ぶ。

   パトカーで警戒中、芝田警部補は目の前を車が通過した瞬間、「ん?」とつぶやいて止めさせた。「恐縮でございますが、免許よろしいですか」と低姿勢で声をかける。すると、運転していた男は観念して、「わかってきたんだろ、俺のこと」と自分から言いだした。芝田警部補は笑顔で「顔、顔でわかった。ごめんね」

   パトカー内で男のバッグから覚醒剤が見つかり、現行犯逮捕となった。芝田警部補は「『おまわりさん、声かけて』と顔にサインが出ているんです。そういうサインをくみ取って、やめさせなければと私たちは思ってます」と話すと、男は「そんなもんかい」と観念した。

検挙された容疑者は「すごい目してるね」と観念

   別の日――。繁華街をパトロール中、芝田警部補は『獲物』を見つけた。パトカーで近づくと、男に向かって片手をあげて笑顔で挨拶する。駆け寄って「会ったことある?」と話しかける。「何もねえよ」と逃げ腰の男に、「免許証確認させて」「身分証明書」「早く早く早く」と急き立てる。相手に考える隙を与えないテクニックだという。

   男をパトカーに乗せると、「これ、ちょっと見せてもらってもいい?」とバッグを指す。男は自ら「シャブ(覚醒剤)あるから、全部出すよ」と注射器などを取り出し、芝田警部補に「すごい目してるね」と感心したように話した。

   「小さい頃は内気で気が弱くて、臆病な少年だった」と芝田警部補は振り返り、「臆病な面が悪いやつを察知する能力につながっていると思います」と語る。抜きんでた動体視力は学生時代にテニス部で養った。

   近藤春菜キャスター「犯人に『すごい目してるね』と言われるほど、すごいんですね」

   菊地幸夫(弁護士)「日本の警察がここまで優秀だとは思いませんでした。大変な経験値です」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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