これはしつけでなく親の体罰です!厚労省が指針――「叩く」「夕食抜き」「長時間の正座」

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   来年4月(2020年)に施行される改正児童虐待防止法で、親などによる体罰が禁止されることに伴い、厚生労働省はきのう3日(2019年12月)、「何が体罰に当たるか」の具体例を示した。

   たとえば、「友だちを殴ってけがをさせたので、同じように子どもを殴った」「宿題をしなかったので、夕飯をあげなかった」「他人のものを盗んだので、罰としてお尻を叩いた」「大切なものにいたずらしたので、長時間正座させた」といった行為は、親がしつけのためだと思っても、子どもの身体に苦痛を引き起こす「体罰」にあたるとしている。

   街で「しつけとして手を上げること」について賛否を聞いたところ、「親はしつけとして叩くのはいけない」「それはしつけじゃなくて、親の押し付け」という反対意見、「子どもによっては、叩かないと直らない場合もある」「本当に愛されていて、怒られても、子どもはそう(虐待だと)思わない」「自分がやったことがこういうことなんだよと、身体で感じてもらうのも教育の1つ」という意見もあった。

「体罰はすべきではない」43%、容認派57%

   「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」の2018年の調査によると、「しつけの一環として子どもをたたいた経験がある」と答えた人は約70%いた。また、「しつけのための体罰をどう考えるか」聞いたところ、「決してすべきではない」と答えたのは約43%で、残りの57%は容認派だった。

   司会の加藤浩次「『体罰は決してすべきではない』と思っている人が43%いるにもかかわらず、『叩いたことがない』という人は(約30%で)それより少ないんですよね」

   松田丈志(競泳元日本代表)「こういうことは体罰になりますよと、国が定義したことはいいことだと思います」

   宮崎哲弥(評論家)「体罰などをやらずにどうやって規範を伝えていくかということも、考えていかなければいけません」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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