群馬県渋川市の関越自動車道で1日(2019年12月)、80歳の男性が運転する軽自動車が逆走し乗用車と正面衝突する事故が起きた。80歳男性は死亡、乗用車に乗っていた70代男女が重軽傷を負った。
事故直前の午後2時半ごろ、下り車線を猛スピードで逆走する軽自動車を、上り車線からとらえた映像がある。そこには、次々とくる対向車が、間一髪で逆走車をよける様子が映っていた。撮影者は「運転していたのは白髪のおじいさんでした。スピードは100キロくらい出ていたと思います」と話す。
近所の人「免許返納した方がいいと思ってました」
この数十秒後、逆走車は乗用車と正面衝突。「ぶつかった瞬間、ガシャンと大きな音がした」と撮影者は話す。軽乗用車のボンネットは跡形もなく大破、助手席のドアは剥がれ落ち、タイヤも外れて飛ばされた。乗用車もドアが破壊され、ボンネットは中央分離帯に突き刺さっていた。
無職でひとり暮らしだった80歳の男性。近所の人の話では、2か月ほど前に橋の欄干に車をぶつける事故を起こし、軽自動車に乗り換えたばかりだった。近所の人が知る男性の運転トラブルはこれだけではない。「ガソリンが全くなくなっちゃって、(家に向かう道の)入り口のところで止まってしまっていた。その時に免許返納した方がいいと思ったんだけど」と話す。
事故があったのは赤城高原SA付近で、男性はサービスエリアから出るときに誤って入り口から出てしまい、逆走した可能性がある。
石原良純(気象予報士、タレント)「僕らの感覚では、違うところに入ってしまったら止まる。対向車がくる中、100キロで走り続けるってありえない。認知症なのか、なんなのか...」
山口真由(ニューヨーク州弁護士、元財務官僚)「独居の方ということで、危ないと言ってくださる方が周りに少なかったのかもしれない。ご家族がいない方というのはまた課題になります」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「100キロだったら相対速度は200キロです。巻き込まれた人がかわいそうです」