老い忍び寄るキムタク・・・SMAP解散して初のソロPV撮影で「もう戻ってこれないと思ってた」と涙声

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   壇蜜(38)という女性にさほど興味はない。週刊新潮でエッセイと自作の俳句を披露しているが、秀句だと思ったことはない。だが、彼女は「愛人にしたい女性」アンケートで毎年上位にランクされる。その彼女が、漫画家と結婚したことが話題である。

   漫画についてもまったく興味のない私だから、清野とおる(39)と聞いてもわからないが、自称「マイナーカルト漫画家」だそうだから、私が知らなくて当然だろう。「東京都北区赤羽」という漫画で、<清野氏が生活する赤羽の街を舞台に、「ちょっと(あるいはかなり)変わった人やお店」との関わりを描く実録エッセイ漫画>(週刊文春)だそうだ。おもしろいのは、壇蜜の方がお熱だったらしい。モテる女は、無視されると燃え上がるといわれるが、彼女もそうだったのか。

   週刊文春で、大手総合商社の伊藤忠商事の財務部、信金・投資管理担当室長(40代後半)が、伊藤忠の子会社のアラサー美人社員にセクハラで告発されている。LINEで「朝からなんだけど、●●にコスプレさせてエロいことしたくなってきた」などのメールを送って来たり、サークルの草津温泉旅行では、他のメンバーが全員ドタキャンしたにもかかわらず、強引に2人で行き、同じ部屋に寝かせ、夜、覆いかぶさってきたというのだ。

   おかしいのは、彼女が子会社の社長に相談したにもかかわらず、「あいつはそういうやつだ」というだけで、伊藤忠本社からも何も報告がないというのである。好業績で、今や総合商社の1位を狙える伊藤忠が、もし、こんなセクハラ男を見逃しているとしたら、恥ずかしいことだと思う。

   同じ週刊文春。アマゾンのプライム会員になると見られる「バチェラー・ジャパン」という番組があるそうだ。アメリカでヒットした番組の日本版で、「台本なし、予測不能、人間、むきだし」という本物のリアリティーが売り物だが、出演者の女性が番組の筋書きは「事前に決まっていた」、番組関係者が「台本なしと謳っているが、筋書きがある」、つまり「やらせ」だと告発している。

   よくある、セレブな独身男に数十人もの女性が群がり、男が最後に誰を選ぶかという過程を見せる番組である。このような番組に、筋書きがないはずがない。本当に、筋書きがないと思って観ている視聴者がいるとしたら、よほどの善人かお人好しであろう。

   やはり週刊文春が、キムタクが10月中旬(2019年)に極秘裏に行われたプロモーションビデオの撮影現場で、500人ぐらい集まったファンやスタッフの前で、感極まった声で「もうこういう場所には戻ってこられないと思ってました」と告白したと報じている。

   これは、SMAP解散以来、初のソロデビューになる新曲のPVだったという。ドラマでも、「グランメゾン東京」(TBS系)が好調だ。ジャニーズ事務所を出た3人は脚光を浴びているのに、残ったキムタクは「裏切者」、もうキムタクは終わったという声が多い中、復活の兆しが見えたことに素直に喜んでいるのだろう。もうすぐ50になる男が何だよとは思うが、老いが忍び寄る怖さを一番感じているのはキムタクかもしれないな。

六代目山口組VS神戸山口組「オリンピック休戦」を前に聖クリスマスの虐殺が起こる!

   さて、六代目山口組のナンバー2、高山清司若頭が出所して、いよいよ、神戸山口組との抗争が本格化してきたようだ。アサヒ芸能によれば、11月18日午前8時55分、突然、熊本中央署に現れた男が、「組幹部を刺してきた」と告白したという。出頭してきたのは六代目山口組傘下の2人の組員。負傷したのは神戸山口組の幹部。

   11月19日には、札幌市内にある神戸山口組系の本部にワンボックスカーが突入した。現行犯で逮捕されたのは、六代目山口組系の組員だったという。そして11月27日夕方、兵庫県尼崎市の路上で、神戸山口組の古川恵一幹部(59)が射殺された。逮捕されたのは元山口組関係者の朝比奈久徳(52)だった。

   来年(2020年)は東京五輪が開催される。1964年の東京五輪の時は、ヤクザたちは競技開催中は自粛したというが、今回もそうした方向で動くと見られている。そうなれば、来年春までには決着を付けたいと思うのだろう。六代目山口組の動きが急である。

   1929年2月14日にシカゴで起きたノースサイド・ギャングとサウスサイド ・ギャンとの抗争事件を「聖バレンタインデーの虐殺」という。このままいくと、「聖クリスマスの虐殺」が起こるかもしれない。

   Netflixが独自につくった超大作映画が27日から配信を開始した。監督はマーチン・スコセッシ。俳優はロバート・デ・ニーロ、アル・パッチーノ、ジョー・ペシという豪華なものだ。上映時間は3時間を超える。先夜、観てみた。裏社会のボスに長年仕えてきた殺し屋フランク(デ・ニーロ)が、暴力にまみれた自らの半生を振り返るという構成である。

   スコセッシだと、すぐに「ギャング・オブ・ニューヨーク」の様なものを思い浮かべるが、派手なドンパチはほとんどない。デ・ニーロとパッチ―ノとの男同士の友情と裏切りの映画とでもいえようか。全編、静かなタッチで進んでいく。ふんだんにカネをかけた画面が何ともいえないぐらい美しい。

   実録ものだという。彼らの背景に、キューバ危機やケネディ暗殺事件がある。人間の愚かさと後悔を全身で表現する老いたデ・ニーロがすごくいい。ラストは、「ゴッドファーザー part3」のようにもの悲しく終わる。

   Netflixのように、観客動員を考えずに、いい映画を作ろうという野心のあるネット配信会社でなくてはできない傑作である。ワインでも飲みながら、休日、アームチェアーにゆったり腰を掛けて観るといいと思う。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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