有料駐輪場に止めた自転車がない!「ラック横取り」横行――勝手に移動する不届き者

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   「有料の駐輪場に止めたはずなのに自転車がない」。京都市で駐輪場の自転車を勝手に移動して、自分のを入れる違反行為が相次いでいる。被害にあった中年男性は、数分の間に自転車が消えたという。盗まれたのではなかった。「僕の自転車を駐輪場から勝手に抜いて、放置車両として撤去されたのです」と説明する。保管所に取りに行くと、「撤去・保管料2300円を払って下さい」といわれ、泣き寝入りだ。

   京都市は手軽な乗り物として自転車の利用を推進し、「世界トップレベルの自転車共存都市」を目指しているが、駐輪場はどこも満員状態で、他人の自転車を勝手に移動する「駐輪ラックの横取り」が横行している。

防止策の暗証番号設定が面倒臭い

   自転車を駐輪場のラックスペースに止めた時、4桁の暗証番号を設定すれば横取りは防げるのだが、設定するには少し離れた入力機器まで行かねばならず、暗証番号を利用している人は1割しかいない。朝の通勤時間など忙しい時やちょっとした買い物の場合は設定しない人が多いという。

   浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「やはり、暗証番号を設定するか、チェーンをつけるかして自衛するしかないでしょう」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「コインロッカーにものを預ける場合、暗証番号を入れない、という人はいますか。そうなるようなシステムにすればいいのでは」

   京都市自転車政策推進室は「駐輪場の横取りは認識しています。暗証番号の必要性をさらに周知したい。もっといい対策があれば導入したい」といっている。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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