東京大学特任准教授の肩書きを持つAI企業の代表の男性(31)が、「弊社では中国人は採用しません。そもそも中国人って時点で面接に呼びません。書類で落とします」と書き込み、「人種差別だ」と批判が広がって、東京大学などは謝罪のコメントを発表、渦中の准教授もきのう26日(2019年11月)、カメラを回さないことを条件に「とくダネ!」の取材に応じたが、これがまたひどい言い訳だった。
准教授は、過去に自分の会社で中国人が情報を流出するアクシデントがあったといい、「約200人の雇用データをAIで分析した結果、中国人のパフォーマンスが低いことが統計的に明らかになった」「差別的な意図はまったくない」「あくまで個人のアカウントで、私企業に関する発言だ」などと語った。
「思ったことを言っただけ。居酒屋のノリ」
「つぶやきを見た中国人がどう思うか、考えなかったのか」という質問に対しては、「最近の若者は、バカなんだよねって言われて傷つきますか。ちょっとイラッとするぐらいですよ。中国人も、バカだって結構言われているので、ポロッと書かれたぐらいで傷つかないです」「思ったことを言っただけ。居酒屋でちょっとしゃべるぐらいのノリで書いてしまいました」などと悪びれずに語った。
東大は「こうした書き込みがなされたことをたいへん遺憾に思い、不快に感じられた皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪のコメントをホームページに掲載した。准教授が経営するAI企業に出資する会社も、謝罪コメントを発表。さらに、大学での講義に寄付していた3つの企業は、寄付中止の方針を表明している。
古市憲幸スペシャルキャスター「AIを研究する合理的な人なのに、なぜこんな雑なくくりで世の中を見てしまうのか不思議です。目立ちたかったんでしょうか」
デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)「今の時代に、こんな発想をすること自体が理解できません」