「職場でいじめられた女の子を救おうとした」少女2人誘拐男の「正義感」の正体とは?

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バイト先「非常にまじめで正社員になってほしかった」

   伊藤容疑者は高校卒業後、様々なアルバイトをして生活をしていた。20代のころ、半年ほど働いていた教習所で上司だった男性は、「勤務態度は非常にまじめで、正社員になってもらいたいと思っていた。でも彼の意向とは違ったのでしょう。残念ながら辞めてしまいました」と当時を振り返る。

   この上司に伊藤容疑者の印象を聞くと、「正義感が強い。いじめられていた女の子を助けようとして、その女の子から『余計なことして』と見られたこともあったようです」と話した。また、日本社会に対し不満を漏らす姿も印象的だったという。「よく本を読み、『だから日本はダメなんだ』と。自分が置かれている現実にギャップがあったのかもしれない」

   中学時代の同級生の母親が9年ほど前に体を壊した時には、お茶やキノコを届けてくれた。「卒業してしばらく会っていないのに、自分の意思で、効能まで調べて持ってきてくれた。そんな優しい子です」と同級生の母親は話す。

   阿部リポーター「容疑者をよく知る人からは、『正義感』という言葉がよく出てきました。正義感というものが、彼の人生の中で脈々と続いていたという感はあります。今回の供述でも、『誘拐しようと思ったわけではない』と言っている。自身が悪いことをしたという認識がないかもしれません」

   司会の加藤浩次「誘拐、さらには監禁の罪には問われるわけですが、自分が良いことしているって感覚になっている可能性があります。ここが一番怖い」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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