2人に1人ががん・・・告知されヘコんだ劇作家・宮本亜門を支える医師の言葉「一緒にやっていきましょう

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SNSの悪い情報ばかり目につき落ち込み

   4年前に前立腺がんを告知された劇作家の宮本亜門さんは、「予想しないことが突然きたので、もちろんへこんだ」という。医師の前では明るく振る舞ったが、「問題は家に帰ってから。寝る前とか、1人の時に、あとどれぐらい生きられるかとカウントダウンしてしまう。SNSで情報を探すと、悪い情報が目に入る」と体験を語る。

   こうした不安定期間を、久保田教授は「治療について見通しを話し合うべき時期で、患者の状態がひどいと適切な選択ができません」と説明し、宮本さんは「医師の一緒にやっていこうの言葉があるかどうかが重要」と指摘する。

   都立駒込病院は今年9月、意思決定支援外来を新設した。主治医とは別のがん専門医が、患者や家族の話をじっくり聞いてアドバイスする。1時間ほどの相談では、主治医には打ち明けられない不安や悩みに心理面のサポートを重視しているそうだ。

   久保田教授は「医師に悩みや疑問を吐き出す」「家族や周囲の力を借りる」「あふれる情報に煩わされない」の3点を強調する。宮本さんは「医師に話すときはメモをとるのも有効です。僕はあらゆることをしつこく聞いた。聞いてはいけないとためてしまう方が憂うつになる。大きな声で出し切る方がいい。あきらめないでほしい」と言い切った。

   NHKクローズアップ現代+(2019年11月21日放送「現役世代のがん治療 "魔の不安定期間"をどう乗り越える?」)

文   あっちゃん
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