俳優の沢尻エリカが薬物所持で逮捕され、撮影が進んでいた来年(2020年)のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」は大揺れだが、民放も他人事ではないとばかり、けさの「とくダネ!」はとり上げた。
サンケイスポーツ紙の山下伸基編集委員は「(大河ドラマは)1億円とも言われる豪華なセットで、(撮影済みのものは)もうバラしているので、代役も含めて2億円ぐらいの損害は出るのではないかと言われています」と話す。
きょう20日(2019年11月)のスポーツ各紙は、「大河撮り直しもNHKピンチ、沢尻代役押さえられない」「来月20日以降撮り直し」「候補女優は数人、今週中に決定へ」などと報じている。一方、ネット上では、収録済み分を予定通り放送するよう求める署名がスタートし、けさまでに2万6000人が賛同しているという。街の人100人に聞いたところ、62人は「そのまま放送すべき」、38人が「撮り直すべき」という意見だった。
「薬物は大した犯罪じゃない」となる心配
若狭勝(弁護士)「薬物の問題は、社会が許さないという姿勢を示すことが大事です。薬物事件を犯した人がテレビに出ているのを見た小中学生が、『大したことないじゃないか』となるといけないので、僕は撮り直した方がいいと思います」
司会の小倉智昭「それだと、本人への制裁だけでなく、共演者やNHKも制裁を受けるイメージになりますよね。僕はそのまま出してもいいと思う」
三田寛子(女優)「私の夫が大河に出ていた時、スタッフも演者も本当に身も心も撮影に捧げていたのを見てきました。作品には罪がないから、そのまま撮影してほしいという気持ちがある反面、(沢尻容疑者のイメージに)作品が引きずられてしまうこともあると思います」
古市憲寿キャスター「NHKは世論調査が得意なんだから、勝手に忖度せずに、『出すべきかどうですか』と聞いてみてから、撮り直すかどうか決めたらいいんじゃないですか」