<スカーレット>(第46話・11月21日木曜放送)
丸熊陶業に新入社員がやってきた!ぼさぼさ頭で身なり構わぬ十代田八郎と喜美子はたちまち意気投合

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   絵付け火鉢が好調で、事業拡大を図る丸熊陶業に3人の若手が入社してきた。若社長で婿養子の熊谷敏春(本田大輔)が絵付けの作業場に連れてきた。「挨拶に回らせてもろてます。新しい社員です」

   一人目は「藤永一徹です。京都の大学で美術工芸を学び、陶器会社で企画開発をしておりましたが、今回、社長さんに誘われてこちらにきました」とそつがない。敏春は「おいおい、社長やないで」と言いながらも、まんざらではなさそうだ。2人目は津山秋安と名乗った。

   最後は前の2人とまるで違うタイプで、ぼさぼさ頭で身なり構わず、シャツにあて布がしてある。十代田八郎(松下洸平)と自己紹介した。「出身は大阪で、京都の美術大学で陶芸の奥深さを知りました。学生に陶芸を教えておりましたら、こちらを紹介されてきました。信楽でものづくりをするのを楽しみにしています」

   ところが、絵付け師の深野心仙(イッセー尾形)と顔を合わせたとたん固まってしまった。

「信楽の土が好きなんです。ざらっとしてる感じが」

   その日の夕方、喜美子が丸熊陶業の食堂に行くと、幼馴染の大野信作(林遣都)がいた。そして、片隅で茶碗の返却口がわからず、十代田がうろうろしていた。「さっき、絵付け班に挨拶に来られた方ですよね。茶碗、やっときます。ああ、こちらは役所の観光課の大野さん。火まつりの宣伝に来たんよ」

   信作「大野信作いいます。新しい人? 年が近くて嬉しいなあ」

   十代田「火まつりいうのは?」

   喜美子が信楽の火まつりについて?明する。焼き物づくりに火は欠かせない。その火は神様が与えてくれるもの。だから信楽の人は心から感謝して陶器神社に松明(たいまつ)を奉納するのである。

   十代田「なるほど。僕は信楽の土が好きなんです。火で焼き上げたとき、ちょっとざらざらしとる感じが」

   喜美子「わかります。うちも好きです。洗練されていないゆうか、素朴で」

   意気投合する二人を見て、大野は負けじと信楽は自分も好きだと、話に割り込んだ。(総合あさ8時)

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