〈タモリ倶楽部〉(テレビ朝日系)
本当は四半世紀前からやっている!?「空耳アワー」制作現場の働き方改革にイマドキ感  

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   先日は年に1度の恒例企画「第22回空耳アワード2019」を放送。ゲストに天海祐希、尾上右近、ハマ・オカモト、グローバーと豪華なメンバーが出演した。今回はその後編で放送した「特別企画」を取り上げたい。

   近年、世間で「働き方改革」の波が押し寄せているが、この『空耳アワー』にもその影響が及んでいる。1日に8ネタ撮影、ロケは10時間超えということで、スタッフはあるロケ地を使って負担軽減を行った。そのロケ地とは、スタッフの勤務先である番組制作会社「ハウフルス」の会議室。これで移動時間はゼロ、労働時間が大幅に短縮した。机の配置を変えるだけであっという間に学習塾。さらに机を2つ並べ、間にアクリル板を挟めば刑務所の面会室!

番組制作会社の会議室を学習塾や刑務所に変身

   ...が、筆者の記憶だと、「空耳アワー」でハウフルスの会議室を使うのは、初期の1990年代の頃から度々言われていたような! でも、番組によると、今は3作に1作は会議室を使っているというから、本当に働き方改革で増えたのだろう。

   MC担当のグローバーがゲストの天海祐希に「もし天海さんご自身が出られたドラマで、あそこの場所(会議室)だったら大丈夫ですか?」と聞くと、天海は「『嘘でしょ!?』って言いますね。『ここでいいの?』って。」と答え、一同「そりゃ、そーだ」と爆笑。

   また「働き方改革に伴う業務の外部委託」と称して、ついに空耳作品の完パケ納品を解禁するとのこと。つまりハガキやメールで曲名や空耳部分を書いて送るだけではなく、YouTuberのごとく自分で撮影・編集したVTRを送れるようになるのだ。

   そんな今時なことを、と思った方もいるかもしれないが、これも実は同じハウフルスが制作していた類似番組「タモリのボキャブラ天国」の初期でやっていたことの使い回し。1990年代はテロップを一般人が入れるのは難しかったため番組側が入れていたが、当時はホームビデオブームだったからか、そういう募集もやっていた。

   さて、本編の「空耳アワード2019」グランプリは、フェイス・ノー・モアの『キンダーガートゥン』という楽曲からの「兄ちゃん卵 なんで投げた?(元の歌詞:RETURN TO MY OWN VOMIT LIKE A DOG)」が受賞。商品は「空耳」のマークをあしらった「空耳壁紙」だった。

(2019年11月 8日(金)深夜0:20放送)

鯖世 傘晴

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