大阪・茨木市の消防署で発覚した上司による部下いじめを、茨木市消防本部の上辻隆明次長は「いじめとは思っていません。いじめ以上のものであると思っています」と言い切った。
白川分署の消防副士長(33)と消防士長(34)の2人は、救急車内で部下の20代の消防士の首に自動血圧計を巻き付けて作動させ、息ができなくなった消防士は目や顔に内出血するけがを負った。窒息死の一歩手前だった。上司の消防司令補(47)はいじめ行為を知ったが、「口外しないように」口止めされ、納得いかない被害者の消防士が他の消防署員に話したため明らかになった。
報告受けた幹部が実は張本人だった
実は、この司令補がそもそも若手いじめの中心署員だった。部下の体をロープで縛りポンプ車に逆さ吊りにして約5分間も放置していた。また、訓練中に部下を押し倒して、背中や下半身を30回以上も蹴ったり、2人の部下に下半身を露出させ、触り合うように強要したこともあった。噴射させた殺虫剤スプレーに火をつけ、腹部の毛が燃えるように前を通ることを強要したという。
一連の行為について、司令補は「強い部、チームを作りたかった。コミュニケーションを図るためにやった」と話しているという。
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト