大阪府の茨木消防署白河分署の消防士3人が、救急車の中で血圧計を使って首を絞めるなど、後輩への「いじめ」でクビになった。懲戒免職処分になったのは、消防士長(34)、消防副士長(33)、消防司令補(47)だ。消防士長と副士長は今年5月(2019年)、待機中の救急車内で20代の消防士Aさんの首に自動血圧計を巻き付け、Aさんが「怖いです。やめてください」と訴えたにもかかわらず、血圧計を作動させた。首が絞めつけられたAさんは気分が悪くなり、顔や目に「点状出血」と呼ばれる内出血が生じた。
池袋大谷クリニックの大谷義夫院長は「点状出血が起こるということは、一歩間違えれば命に関わることだったということ。命を守る救急救命士がおふざけでもやってはいけない行為です」と話す。
報告受けた上司も部下を殴る蹴るや逆さづりの常習
報告を受けていじめを知った消防司令補は、これを口外しないよう言い含め、事件を隠ぺいしようとした。実は、司令補も鍛錬中にAさんの胸を拳で突いたり、30回以上蹴ったりしていた。
また、司令補は別の20代の消防士の全身をロープで縛り、消防車の手すり部分に逆さづりにして放置したり、殺虫スプレーに火をつけ、炎の前を裸で通るよう強要したこともあったという。
聞き取り調査に対し、司令補は「コミュニケーションの一環として若い職員とじゃれ合いたかった」などと話しているという。
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キャンディ| 似顔絵 池田マコト