首相が毎年開く「桜を見る会」に、安倍晋三首相の後援会関係者が850人も招待されているのは私物化ではないかと野党が追及している。
桜を見る会は1952年から始まり、例年4月に新宿御苑で開催され、今年(2019年)で64回目。その趣旨は「各界において功績、功労のあった方々を招き、日頃の苦労を慰労する内閣の公的行事」とされている。
招かれているのは「皇族、元皇族、各国大使、国務大臣、国会議員、都道府県知事、その他各界の代表者等」となっている。各省庁からの意見を踏まえ、内閣官房・内閣府がとりまとめ、招待者1人ひとりに案内状が送られる。参加者は年々増え、今年は約1万8200人。
招待者の基準が不透明で誰が来ているのかわからない
司会の羽鳥慎一「この『等』でだいぶ広がってきて、全員じゃないかという声もあります。(ゲストの元時事通信記者、政治ジャーリストの田崎史郎氏に)田崎さんは招待されていないんですか」
田崎「招待状は頂いていますが、まだ行っていません」
羽鳥「どこに当てはまるのですか」
田崎「『等』でしょう。政治活動が功績、功労につながっているかどうか分かりませんが」
菅野朋子(弁護士)「なぜ、参加しないんですか」
田崎「大勢の人がいて、ほこりっぽいところと聞いていますから」
羽鳥「玉川さんは呼ばれていないですよね」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「アハハハ、そこですよ、ポイントは。青木さんは?」
青木理(ジャーナリスト)「呼ばれるわけがない」
玉川「田崎さんが呼ばれ、青木さんが呼ばれない。ここにすべてが現れているんじゃないですか」
田崎「あえて言いますと、僕がみたところでは、政権に批判的な人も、批判しない人も、それほど区別なく呼ばれているようです」
菅野朋子(弁護士)「桜を見る会自体は、別にいけないことではなくて、そこにいる招待者の基準が不透明でだれが来ているのかわからない、そういうシステムが問題だと思いますね」